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「あーる de 右京」で、気軽にアートに親しむ時間

芸術や文化を、もっと身近なものに。そんな思いから、「京都市右京ふれあい文化会館」が新たな企画を立ち上げました。それが、予約不要のアートイベントやコンサートを開催する「あーる de(デ) 右京」。8月に第1回、11月に第2回を実施。次回は12月14日(水)に開かれますよ。

「一緒に描きたい!」と、友達同士でやって来る子どもも。どんどん参加者が増えていきます

木下さん(右)と、サポートスタッフで京都嵯峨芸術大学の学生有志団体「KURU KULU」の清水紗希さん(左)、前原莉世さん(中央)

「当館に来たことがないという人も少なくありません。まずは地域住民に親しみを持ってもらいたい。そこで思いついたのが『あーる de 右京』です」とは、「京都市右京ふれあい文化会館」の木下瑞(みずほ)さん。

「あーる de 右京」は、同館を訪れた人がその場で芸術に触れられるイベントを行うシリーズ企画。8月に開かれた第1回は、子どもが同館の窓ガラスに、水で落ちるクレヨンで魚を描く催しでした。魚で埋め尽くされたのは、同館入り口の窓ガラス。そのため、通りがかりの人の目に留まることも多かったそう。

「ご近所の人からも好評で、当館を身近に感じてもらえたのではと、手応えを感じました」

12月26日(月)まで、クリスマスムードの窓をライトアップ

まもなく訪れるクリスマスをイメージして〝お絵描き〟をする子どもたち

夜はライトアップされるので、クリスマス気分が高まりそう

記者が取材に訪れたのは、11月に開催された第2回の「みんなのアトリエ~クリスマスがやってくる~」。第1回と同様、参加者は入り口の窓ガラスに絵を描きます。

テーマは、クリスマスや冬にまつわる絵。京都嵯峨芸術大学の学生が前日のうちに仕上げた大きなクリスマスツリーとサンタクロースの絵が、参加者を出迎えていました。

前回も参加したという子どもは、慣れた様子でさっそくクレヨンを走らせます。何を描こうか迷っている子どもには、スタッフが見本のイラストを見せてアドバイス。キャンドルやトナカイ、雪だるま、ブーツなど、冬らしい絵が次々に完成していきます。大きなガラスをキャンバスに、普段とは違う〝お絵描き〟を楽しんでいましたよ。

クリスマスムードたっぷりの窓が見られるのは、12月26日(月)まで。夜にはライトアップされます。

ところで、企画名に含まれている“あーる”、これはフランス語でart(アート)のこと。「あーる de 右京」は「右京の芸術」という意味です。なんでも「京都市右京ふれあい文化会館で〝芸術〟を楽しもう」「右京に行ったら、楽しいこと“ある”で」との二つの言葉を掛けているのだとか。

今後も多様なジャンルのアートイベントが予定されています。第3回は右京区出身のバイオリン奏者によるコンサートを実施。「あーる de 右京」初の音楽イベントです。

「当館がアート情報の発信地の役目を持っていることも知ってもらえたら。気軽に立ち寄ってみてください」

〈日時〉 12月14日(水)午後3時~3時40分
〈会場〉 京都市右京ふれあい文化会館 ホール奥のホワイエ(京都市右京区太秦安井西裏町11-6、JR「花園」駅から徒歩約5分)
〈内容〉 バイオリン二重奏の名曲、クリスマスソングメドレー、日本の名曲など
※入場無料。定員先着40人程度
〈問い合わせ〉 京都市右京ふれあい文化会館(担当/木下さん)=TEL:075(822)3349 ※火曜休館

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