住んでいる地域の歴史や文化、事業について、どのくらい知っていますか。町のことにもっと関心を持ってもらいたいと、向日市で新たに始まるのが「向日市ふるさと検定」。さまざまな問題にチャレンジすれば、向日市の魅力により気づけそうです。
〝検定〟というと難しそうな気もしますが、どんな問題が出るのでしょうか。例えば、下に記載している向日市まつりの会場について。今年で38回目を迎えた向日市まつりの開催地といえば、向日市役所…ではなくその南側の「京都向日町競輪場」です。
では、太陽に向かう向日市を表している、市民憲章のシンボルマークの名前は? 知らなくても、〝向日市〟の響きから発想すると答えが見えてくるかもしれません。そう、「むこまる」が正解です。
「この問題が出るとは限りませんよ(笑)。あくまでもイメージです」とは、向日市市長公室 広報・ふるさと創生課の谷口大樹さん。〝竹林に広がる、竹垣が連なった散歩道〟は、毎年10月に開かれるイベント「かぐやの夕べ」の舞台でもある「竹の径(みち)」です。
検定を作成するのは、向日市役所の各部署から集まった37人のプロジェクトチーム。それぞれの得意分野を生かして問題を考案したのだとか。
「上下水道の担当部署は、桜をデザインした向日市ならではのマンホールにまつわる問題を考えたりと、担当ごとの個性が表れていました」
重複する問題もあるといいますが、集まった数は約1800! この中から100題に絞り込まれ、出題されます。
毎年11月に開催される向日市まつりの会場は?
向日市民憲章のシンボルマークの名前は?
向日市の竹林に広がる、竹垣が連なった散歩道の名前は?
向日市ふるさと検定の特徴は、観光・文化だけにスポットを当てた問題ではないということ。
「市政全般や自然などに関する問いも盛り込む予定。市民の皆さんに向日市のことをあらためて知っていただくきっかけになればと、幅広いジャンルからの出題を考えています」
同市内の小・中学校では地域学習が行われているため、子どもの方がなじみのある内容かもしれませんね。
「親子で受検に向けて勉強すれば、家庭内の会話も盛り上がるかと思います」
取り組みやすいようにとテキストも作成。ですが、テキストにしか載っていない問題の出題はないとのこと。市のホームページや広報紙「広報むこう」をチェックすれば受検対策ができます。
「向日市はかつて10年間、長岡京という都の中心地でした。問題を通して市の歴史や魅力を知ることで、地域を誇りに感じたり、アピールしたいと考える人が増えるかもしれません。検定がそんな動きのきっかけになればうれしいです」
向日市ふるさと検定 ※要申し込み
〈日時〉2017年2月12日(日)午前10時30分~11時40分
※10時から受け付け開始。試験は10時40分から(60分間)
〈会場〉イオンモール京都桂川3階「イオンホール」ほか
〈受検料〉無料
※申し込み方法など、詳細は向日市広報・ふるさと創生課
=TEL:075(931)1111(代)=へ。申し込み受け付けは12月28日(水)まで