今年初めて開かれる「長岡京ヴァリエッタ」。11月26日(土)・27日(日)に、長岡天満宮などで開催されるイベントです。その一環として行われるのが、地元のアート集団「ATWAS(アトワズ)」による「ウォーターアートプロジェクション」。八条ケ池が幻想的な雰囲気に包まれますよ。
“ヴァリエッタ”とはイタリア語で“いろいろ”という意味。その名の通り、「長岡京ヴァリエッタ」は、今まで長岡京市で開催されてきた複数の企画が集まったイベントです(内容は表参照)。
中でも注目を集めそうなのが、長岡天満宮の八条ケ池に登場する「ウォーターアートプロジェクション」。長岡京市では、今回が初の実施となります。
「『ウォーターアートプロジェクション』は、屋外上映の映画のスクリーンが水でできていると考えると、わかりやすいかもしれません」と、「ATWAS」のメンバーで映像作家の吉光(よしみつ)清隆さん。
当日は専用の装置で水を霧状に噴き上げてつくる、高さ約8m、幅約20mの水のスクリーンに映像を映し出します。細川ガラシャにまつわる愛の物語が、幻想的に描かれる予定なのだとか。
セットなどを組まずに行う点も特徴。メンバーの一人、俳優の中村真利亜さんは「会場に大きな建築物やスクリーンを設置するわけではないので、眺めを遮りません。霧越しだったり、映像の光に照らされたりすると、なじみの風景もちょっと新しい表情を見せてくれるんです」と語ります。
映像とともに、いつもとは違った八条ケ池の雰囲気も楽しめるかもしれませんね。
「ATWAS」には、音響・舞台美術・衣装・身体表現などのジャンルのメンバーが所属。「京の七夕2015」のほか、東大寺鏡池、万博記念公園、カンボジアなど国内外のイベントで「ウォーターアートプロジェクション」を実施してきました。
吉光さんや中村さんをはじめ、メンバーは長岡京市出身・在住者が多く、地元での開催は念願だったそう。
「これまで訪れた先々で、現地の人たちが地元を大切にし、もり立てていることを痛感したんです」と吉光さん。長岡京市に多く住んでいるという芸術家と協力し、今回のようなアートイベントの継続を目指しているといいます。
「“アートといえば長岡京”という認識が広まり、やがて全国、世界からアーティストを迎えられるような町になればいいな、とも思っています」(吉光さん)
「長岡京ヴァリエッタ」については、「ATWAS」のウェブサイト(http://www.atwas.jp/)、フェイスブックページもチェックを。