「よく遅刻をする」と答えた人に理由を尋ねてみると、その答えは大きく2つに分かれました。一番多かったのが、“甘え”。
「仲のいい友人は必ず待っていてくれるので安心してしまう」(よじばばさん)、「許してくれそうな相手、状況に甘えている」(ICさん)
続いたのは、“時間管理がうまくできない”という答え。
「外出前にごみ出しや食器洗いなど、あれこれしたくなって時間がなくなる。あとは、1日にいくつも予定を入れてしまい、かかる時間が分からなくなり遅れる」(カボチャさん)、「服や持ち物を考えていると、時間が過ぎる」(MMさん)、「到着までの時間を読み違える」(コスモスさん)
そのほか、「時間をきちんと決めて動くのが嫌。約束の時間も正確に決めないようにしている」(Iさん)というタイプも。また、「会いたくない人や乗り気になれない会合の約束は、気持ちがついていかず遅刻する。昔は絶対に遅刻しなかったが、あるときからそんなに頑張らなくてもいいかと、遅刻できるようになった」(KCさん)と、回答している人もいました。遅刻すると一言で言っても、理由は人によってさまざまですね。
このほか分かったことは、遅刻をする人は、人の遅刻に比較的寛容ということ。「絶対に遅刻しそうにない人が連絡がなく遅れるときは心配になりますが、そうでない場合は15~30分くらいは連絡なしでも待てます」(コスモスさん)、「自分も遅刻をすることがあるので、2~3時間なら許せます」(カボチャさん)
怒り、諦め、気にしない?遅刻しないという人が、遅刻する人に持つ感情はどのようなものなのでしょう。いつも待たせてしまっている人はチェックしておいては。
このほか、「夫は交際当時から遅れてくるのが当たり前。ある日、いつものように待っていたら、60代くらいの女性から、『若いうちに出かけるのってすてきね。楽しんで』と言われ、少しくらい待っても出かけられることって幸せだと思えるようになった」(KKさん)という、また違った意見もありました。
遅刻に関するアンケートで答えに大きく差が出たのがこの質問。
グラフの通り、遅刻をしない派には、ちょうどを目指す人はおらず、15分前と答えた人がもっとも多いという結果に。理由は、「すぐ相手を見つけられるか分からないしクールダウンに5分~10分はほしい。道に迷っても間に合う余裕がある」(KMさん)など。10分前を目指す人からは、「待ち合わせは5分前が常識。相手を待たせないためにさらに5分早く着くようにします」(SSさん)という回答もありました。
反対に、遅刻する人は10分以上前という人はゼロ。ちょうどを目指す人が多く、「待つのが嫌」(Yさん)、「早めに行って相手にプレッシャーを与えたくない」(FTさん)、「約束の時間より早く行く必要がないから」(KCさん)、「仲のいい友人は、どうせみんな時間通りに集まらない」(カボチャさん)などの意見が出ていました。
読者の意見を振り返ってみると、遅刻についての意識や許容範囲は、人によってさまざまでした。それでは、友人や家族の遅刻癖を何とかしたい人、また自分の遅刻癖を直したいと思っている人はどうしたらいいのでしょうか。専門家に聞いてみました。
遅れてくる人の行動を、自分が「変えられる」か「変えられないか」を、まずは考えてください。前者の場合、ただ直してほしいと思うのではなく、どのように変えたいのかを想像します。
言葉に出して伝えるときには、感情的にならずに冷静に。最初に「○分遅れてきたよね」などと事実を言い、続いて気持ちを伝えます。「事故にでもあったのかと心配した」と。最後には「次からは○時には来てほしい」と、要望を具体的に述べましょう。価値観は人によって違い、相手は遅刻を悪いと思っていないかもしれません。だからこそ、具体的に伝えることが重要です。
一方、相手が遅れてくるという状況を、変えられないと思う場合。イライラしても無駄になるので、現実をどう受け入れるかが重要です。例えば待ち合わせ場所をカフェにして有意義に過ごす、好きな音楽を用意するなどの対策を。
行動のアドバイスは、到着目標時間を早くするなどがあると思いますが、気持ちの面では、まず理想の待ち合わせ状態を想定すること。そして、それがかなったときのメリットとデメリットを考えます。
早く着けば、心の余裕が持てる、ルーズという印象をもたれない。逆に、家ですませられた用事ができずに終わってしまうかもしれない。そうして、自分の中ですべてを踏まえて問い直してみてください。改めて自ら答えを出すことで、行動も変わってくると思います。