地元住民とにぎやかなひとときが過ごせる「さがのえがおワールド」。11月20日(日)に、右京区の嵯峨野小学校の中庭で開催されます。子どもから高齢者まで、幅広い世代が集まるこのイベント。地域の取り組みを支える、新たな担い手も登場しています。
イベントでは、地元住民による太鼓やダンスのステージ、ご当地ヒーロー“嵯峨野レンジャー”の劇、工作コーナー、屋台、右京区産野菜の販売など、さまざまな催しが企画されています。
10月上旬に開かれていたのは実行委員会のミーティング。4人の統括メンバーが集まっていました。
「当日の運営スタッフの配置もこれから話し合います。スタッフが多いので、うまく協力していければ」と話すのは、メンバーの飛川直美さん。実行委員会には右京区社会福祉協議会、嵯峨野自治会連合会、嵯峨野児童館など、嵯峨野地域の複数の団体が参加しているといいます。
「できました」とメンバーの一人が机に広げたのは、嵯峨野社会福祉協議会と嵯峨野自治会連合会が定期的に発行している「嵯峨野だより」の原稿。今回は「さがのえがおワールド」の特別版のため、実行委員会メンバーも作成に関わっています。
「これで最終稿なので確認をお願いします」「内容が詳しく書いてありますね」「会場の見取り図はスタッフにも役に立つのでは。コピーして渡しましょうか」と、意見を交わします。
そのほかにも、運営にまつわるさまざまな事柄が話題に。
「パイプいすは50脚、長机は40台用意する予定です」と設備について話していたかと思えば、「では、正式にチラシの見積もりを依頼します」と、今度は宣伝について報告が。後日開くという全体ミーティングを前に、具体的な内容が決まっていきます。
「さがのえがおワールド」の目的は、多世代をつなぐこと。子どもから高齢者まで、地域住民が一緒に楽しめるイベントをつくろうと、昨年第1回が行われました。
「前回は規模も小さく、試験的な実施でした。その経験を踏まえ、今年は本格的に開催することになったんです」(飛川さん)
開催にあたっては、これまで町内活動を担ってきた世代から「地域のイベントを若い世代に引き継ぎたい」との声があったのだそう。実行委員会でも、地域の新たな担い手が活躍しています。
「小学校の“おやじの会”の活動はしていましたが、地域の大きなイベントの運営をするのは今回が初めてです」とは、片山泰秀さん。同じく“おやじの会”に所属していた阪本順さんも「経験豊富な皆さんに教えてもらいながら、準備を進めています。スタッフの仲も深まりました」と話します。
イベントは、住民同士の交流のきっかけにもなっているようですね。
「さがのえがおワールド」※入場無料
日時:11月20日(日)午前10時~午後3時
会場:嵯峨野小学校(右京区嵯峨野千代ノ道町53)※雨天時は体育館にて開催
問い合わせ:さがのえがおワールド実行委員会(飛川さん)=TEL:090(1953)0962