同じ地域に住んでいても、何かきっかけがないと会話をすることはあまりありませんよね。南区役所では、住民同士が気軽に交流できる場をと、「みなみなみなみ」を始めました。10月18日に開催された1回目の参加者たちは、どのように交流を楽しんだのでしょう。
「人との新しい出会いから、次の一歩を踏み出すヒントが見つかるかも」。そんなキャッチコピーを掲げて開かれた「みなみなみなみ」。この耳に残るネーミングは、南区の“みなみ”と、“皆(みな)”をもじってあり、「みんなで南区を良いまちにしよう!」との思いが詰まっているそう。
第1回の参加者は飛び入り参加も含め、47人。20代~70代と幅広い年齢層の人が集まりました。
午後7時の開会を前に、会場はすでに和気あいあいとした雰囲気。その理由の一つが、テーブル。よく見ると、椅子に座っている人たちのひざの上に円盤形の段ボールが。これがテーブル代わりになっているのです。バランスを崩すと段ボールが傾いてしまうので、自然とチームワークが生まれるというわけですね。
そしてトーク交流がスタート。
「誰でも参加できるイメージを持ってもらいたかったので、初回はあえて具体的なテーマは決めませんでした」とは企画担当をした地域力推進室の橋本二郎さん。この日は小グループに分かれ、自己紹介や意見交換を通して、それぞれの活動を知り、南区のまちづくりについて語り合うことに。
「南区で古着店を営んでいます」という人や、「南区を映画の町にしたい」という人などさまざま。「カメラが趣味です」という人には「南区のおすすめスポットは?」という質問も。同じテーブルを囲む人からも、「六孫王神社もおすすめですよ」「いいですね」と、会話が発展していきます。
途中、席替えを1回はさんで、約1時間のトーク交流は終了。振り返りシートには、「南区にこんな面白い人がいっぱいいるなんて」「つながりが見えた気がします」との声があがっていました。
「こうしたコミュニケーションから何かが生まれることを期待しています」と橋本さん。
今後は、子育て世代の母親が参加できる回を作ったり、子どもが交流できる企画も考えているそう。次回は、12月12日(月)午後7時~8時30分、「京都市南青少年活動センター」(南区西九条南田町)にて。若い人も参加しやすいプログラムを工夫し、「まちづくり活動を実践している人のトークと交流」が予定されています。
「みなみなみなみ」には、南区在住・在勤ではない人の参加も可。途中回からの参加や1回だけでもOKです。問い合わせは、京都市南区役所地域力推進室=TEL:075(681)3417=まで。