JR「山科」駅のかいわいに響く、ゴスペルの歌声、バイオリンの音色。「山科まちかど音楽祭」は、その名の通り、広場や駐車場といった〝まちかど〟で演奏会が行われるというもの。歩いていると聞こえてくる音楽に、ついハミングしたり、リズムを取ったりしてしまうかも。開催は、11月5日(土)・6日(日)です!
「山科まちかど音楽祭」の発起人は、藤崎壮滋(たけしげ)さん。伏見で町づくりと音楽のイベントに携わってきた藤崎さんは昨年、「山科三条街道わくわくフェスティバル」の音楽ステージを運営。これをきっかけに、「山科の人が楽しめる音楽イベントをやっていきたい」と強く思うようになったのだとか。
そこで立ち上げたのが「山科まちかど音楽祭実行委員会」。山科三条街道商店会、ぐるっとふれ愛まちフェスタin山科実行委員会などの賛同と、山科区役所の支援を得て、「山科まちかど音楽祭」を企画しました。山科を盛り上げると同時に、音楽にかかわっている人にとっては表現の場所を提供するという目的のため、1年がかりで準備を進めてきました。
アイリッシュ系バンド「MOMONGA」でギターを担当する藤崎さんは、「年齢や性別といった垣根を越えていろいろな人が一緒に楽しめるのが音楽の魅力。音楽には、人と人をつなぐ力を感じています」。
出演者は、山科の住民や元住民、山科で働く人や学生、さらには山科で音楽活動を行っているといった“山科にゆかりのある人”に限定して募集。ギターと歌のハーモニーが美しい夫婦デュオ「箱庭」、“歩くジュークボックス”の異名を持つ宮原春彦さん、医療関係者によるアンサンブル「KME(京都メディカルアンサンブル)」、女性ボーカルがメインのゴスペルクワイア「by Grace」など、幅広いジャンルの演奏が披露されます。
「屋外でライブをすることで、街に音楽があふれ、道行く人がふと出あった音に足を止めて聞くというおもしろさがあると思っています。いずれは、山科から巣立ったバンドが、わざわざ演奏するために戻ってきてくれるような音楽祭にしたいです」
11月5日(土)は1カ所、翌6日(日)は4カ所に演奏の場が設けられます。いずれも入場無料。
雨天中止。