阪急「長岡天神」駅の西側、アゼリア通から北に延びる“セブン通”。店が少なくなったこの通りににぎわいを取り戻そうと、商店会が動き出しました。地域住民も参加するミーティング「セブン商店街未来予想図委員会」で、店と住民がそれぞれの立場からアイデアを出し合っています。
セブン商店会に加盟する菓子店、精肉店、コンビニエンスストアなどの店主をはじめ、地域住民や行政関係者。合わせて20人ほどが第2回「セブン商店街未来予想図委員会」に参加していました。
まずは、アピールできるセブン通の魅力を挙げていきます。
「“セブン”という名前がおもしろいと思うんです。おすすめの飲食店を“神セブン”として紹介したりと、“セブン”をうまく活用したい」と切り出したのは、セブン商店会の会長・林定信さん。
参加者からは「“セブン”はラッキーといった言葉とつながります。これにかけた名前のイベントをつくるのもよさそう!」などの意見も。ここで、“セブン”の由来を菓子店の店主が解説してくれました。
「地図で見ると、セブン通は南北に通る道が途中で西に曲がり、数字の“7”の形になっています。ですが、もともと名前が付いていたのは南北の通りのみ。市道7号線が走っていたため、セブン通という名になりました。店が集中し始めたので、曲がった先の道もセブン通の続きとしたんです」
参加者からは「そうなんですか。知らなかった!」と、驚きの声が上がります。
イベントに関しての話も進行。「個性的な店主にスポットを当てては」「京都市内の商店街では定期的にイベントを開催しています。お客さんが増えて商店街が注目され、新しい店のオープンにもつながっているみたいですよ」
次々と意見が発表され、通りを活気づけたいとの思いが伝わってきました。
林さんによると、「セブン商店街未来予想図委員会」に入る“商店街”という言葉には、商店会の願いが込められているそう。
「もっと店が増えて“商店街”になればとネーミングしました。私が化粧品店『ミントハウス』を開店した28年前と比べると、通りには随分店が減っています。目指しているのは、住民が安心して歩けるような商店街。防犯面も意識した、明るく人通りの多い道にしたいと考えています」
林さんは商店会のメンバーとこの委員会を企画。8月に第1回を開催すると、会場に入りきらないほどの人が集まったのだとか。
「外部の方の意見は新鮮。店側からは思いつかないアイデアも出てきます。案をまとめ、実行に移していく予定です」
イベントのほか、商店会のマスコットキャラクターをつくったりと、計画はさまざま。
「年末までに何らかの取り組みを実現できればと考えています。委員会への参加は誰でもウエルカム。『セブン通のここが好き』『こんな店がほしい』など、楽しみながら自由に話してもらえたらと思います」
「セブン商店街未来予想図委員会」は毎月第1月曜日開催予定。次回は10月3日(月)午後1時~3時、会場はグランドール長岡京1階(長岡京市長岡2丁目22―27)の空き店舗。参加は自由。問い合わせは林さん=TEL:090(7485)3897=まで。