「ここを歩くと、朝日が美しくて、神々しいなぁと感じます」
二条城で出会った大河原有子さんは、腕を振り、背すじを伸ばして、速足でウオーキング中。自宅から二条城へ来て周囲を一回りし、自宅へ戻るのが定番のコースです。
「健康維持やダイエットのために、週2~3回、歩いています。時々お休みをすることもありますが、ここ数年は続けています」。出産をきっかけに、フィットネスクラブに通うなど、運動は継続してきたのだそう。
「実は、ジョギングを始めようかと思っているんです。走るのは苦手なのですが」。かなりスピーディーに歩いている大河原さん、思い切って走り出す日も近いかも。
姿勢もきれいですし、動きがスピーディー。このままジョギングに移行できそうですね。まずは、肩の力を抜いて、今よりもゆっくりでいいので軽く走ってみてください。100m歩いて、100mゆっくり走る。これを繰り返しましょう。走るほうが楽になってくると思います
「右へ行ったり、左へ行ったり。真っすぐ歩いてくれたらいいんだけどね」と笑う國枝治一郎さん。もう40年近く、犬を連れて毎日朝と夕方、鴨川を訪れています。
一緒に歩いていたのは、四国犬のフク・5歳。國枝さんの4代目の愛犬で、朝夕だけではなく、時々は夜にも散歩にいくそう。
「できるだけ速足で歩こうと思うけれど、犬のストレスにならないように、ペースを合わせています。この辺りは私が生まれ育った地元。春の桜や秋の紅葉、毎年同じことだけど、それが楽しみです。でも夜だと、鴨川は暗いので、街中を歩くことが多いですね」
最近の悩みは、膝の痛み。「歩くときにあまり腰を動かさず、真っすぐ足を出すように心掛けています」と歩き方を工夫しているそう。
一般的には多くの方が加齢とともに膝痛を経験します。両膝で小さなボールを挟んでキープしたり、スクワットをしたりと、膝周りの筋肉を鍛える運動をされてもいいかもしれません。痛いからといって歩かなくなると筋力が落ちてしまうこともあるので、体のケアをしながら無理のない範囲で続けてください
以前、血圧が高めだったという西尾まさみさん。医師から健康のためにとすすめられ、30年以上続けているのが朝のウオーキングです。いつも夫の清さんと一緒です。
歩くのは鴨川沿い。途中のベンチで休み、少しストレッチや体操をして、また家まで戻る、およそ1時間半のコースがここ3年ほどの定番です。
夫婦で続ける日課があるなんてすてきですね、おしゃべりをしながら歩くのですか?と記者が尋ねると、「けんかもしますよ」と2人で苦笑い。でも、「マンションに住んでいて動物が飼えないので、犬を連れている人と仲良くなれるのもうれしい」とまさみさん。楽しみが勝るのです!
清さんは、少し足を地面にすって歩いていることを気にされているそうですね。歩き方を無理に変えると、体を痛める場合があるので、あまり気にしなくてもいいと思います。ですが年齢を重ねて筋力が落ち、足が上がらなくなっているのかもしれません。時々速歩きをしたり、歩くコースに坂道を入れてみると、筋力アップにつながりますよ
毎朝ジョギングをしているNCさん。京都市の健康測定や人間ドックを受けたときに運動不足を指摘されたことがきっかけで、1年ほど前、二条城周辺をウオーキングすることに。
「始めてみると、周りでたくさんの人が走っていたんです。もともと体を動かすことは好きでしたので、つられるように私も走り始めました」
まずは半分歩いて、半分走ることからスタート。今では、二条城の周り、1周およそ2kmを走っています。
「走っていると最後のほうは、息切れがしてしんどくなるんですが、完走したときの満足感が励みになります。毎日同じ人に会うと、今日もみなさん頑張っているな、私も頑張ろうと思います」。周囲の刺激を受けながら、NCさんのチャレンジは続いています。
息が苦しくて走れない原因はいろいろとありますが、上半身に力が入って、自然な呼吸ができていないのかもしれません。アゴをひいて、肩を落とし、上半身をリラックスさせましょう。腹式呼吸を心掛けてください。ゆっくり走りながら、時々大きく深呼吸を。前かがみの姿勢だと、うまくできませんよ