大原野の家の一角が、親子で集えるスペースに。新たな交流の場をオープンさせたのは、子育てを終えた〝たけちゃんママ〟。気兼ねなく過ごせて実家のようと、集まったお母さんたちから喜ばれています。
目印は「大原野たけちゃんママ」と書かれた看板。中に入ると、奥から子どもたちの声が聞こえてきました。
「どうぞ、上がってください」と出迎えてくれたのが〝たけちゃんママ〟こと、竹村久美子さん。親子が自由に過ごせる集いの場「大原野たけちゃんママ」を開いています。
部屋にいたのは1組の親子。2歳の女の子は少しぐずり気味です。「まだ寝起きで…」とお母さんは困り顔でしたが、すぐに機嫌を直したよう。おもちゃを前に、笑顔を見せていました。
するとそこに「こんにちは~」と新たな親子が。よちよち歩きの1歳の男の子を見て、「あれ? 歩けるようになってる!」と驚く竹村さん。お母さんも「そうなんです。この前来たときは歩けなかったんですけど、子どもの成長は早いですね」と答えます。
その後も来訪があり、親子は計3組に。子どもたちがおもちゃに夢中になるなか、お母さん同士、盛り上がります。
竹村さんはというと、子どもの輪に入ったり、お母さんの話に参加したり。
「私が子どもを見ている間、ママたちで交流してもらえたら。でも、その会話に交ざるのも楽しみなんです(笑)」(竹村さん)
お母さんたちは「ゆったり過ごせる、第二の実家という感じ。お母さん同士のつながりが広がるのもいいですね」「今日は友人親子と約束して来ました。ママ友を自分の家に招きづらいときもあるので、近くにこんな場所ができてうれしいです」と話していました。
竹村さんが「大原野たけちゃんママ」を開いたのは4月のこと。
「昨年亡くなった義父が使っていた部屋を生かし、この場所を開きました」と話します。
すでに成人している、2人の子どもを持つ竹村さん。子どもが生まれる前は、保育士として働いていたそう。
「そんな経験を生かせたらと、親子が集える居場所をつくることに。2歳になる孫がいて、子どもと接するのは楽しいな、とあらためて実感していたところでもあったんです」
部屋にあるおもちゃは、知り合いや訪れた人からもらったものだとか。
「協力してくれる人が多く、ありがたいですね。子育ては本当に大変!『おしゅうとめさんからこんなことを言われた』『夜泣きで困っている』など、悩み事も話せる場になればと思います。これからも、頑張っているお母さんたちを応援したいです」
「大原野たけちゃんママ」(西京区大原野灰方町281-24)は月・水曜(祝除く)の午前10時~午後3時にオープン、料金は親子1組500円(飲み物付き)。未就学児対象。問い合わせは竹村さん=携帯電話:070(2297)4261=へ。