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城、街道、川など、伏見の歴史談義ができる場です

伏見の歴史談義を交わす場を作りたい━。そんな思いを持つ人が集まり、この夏、立ち上げたのが「伏見歴史同好会」です。愛称は「歴史Do!」(れきしどー)。伏見への熱~い気持ちがあふれています。

第1回のミーティングに集まった皆さん

伏見城や濠川、寺田屋、インクライン。伏見は、さまざまな歴史を感じさせる街。だからこそともいえるかもしれませんが、歴史にかかわる団体がたくさんあるのだそう。

「そういった団体がつながり、知識を共有することで、もっと多くの人に伏見の魅力をアピールできたらと思ったんです」と話すのは、地域の情報誌に歴史コラムを執筆していたこともある同会のまとめ役。まちづくり活動「伏見をさかなにざっくばらん」(主催/伏見区役所)などを通じて、メンバーを募ったのだとか。

その一人、「伏見歩き隊」の谷口さんは「伏見の街道交通には詳しいけれど、ほかの歴史ももっと知りたい」と参加。運営も手伝っています。

伏見の風景を撮影している写真家・山本さんは、「歴史は伏見の魅力の一つ。次の世代にも伝えたい」という思いを持っています。

こうした人たちの手でつくられた伏見歴史同好会は、歴史に詳しくなくても、伏見に興味がある人ならだれでも参加可能。伏見区以外の人でもOKですよ。

現代の地図を見ながら、若林さん(右手前から2人目)が街道について解説

「こんな地図は初めて見ます」と北村さん(右)が持参した〝お宝〟に目がくぎ付け

古地図や古文書の写し、写真など、各自が持参した貴重な資料の一部

近代京都の重要な史跡で、現役で活躍しているのも魅力と同会メンバーが話す琵琶湖疎水(上)と墨染インクライン(下)

8月初旬に開催された第1回のミーティングをのぞいてみると、前述の3人を含む12人が集まり、自己紹介の真っ最中。街道や伏見城、堀、インクライン、城郭の古地図、明治維新、街頭の企業看板など、多岐にわたる得意分野を持つ人たちが集まっていました。

続く交流タイムでは、さらににぎやかに。持参した資料を広げながら、「千姫がこし入れのときに通った堀は、今の地図でいうと、この辺りになるといわれています」と古地図に関心を持つ北村さんが話すと、江戸時代が特に好きだという藤林さんが「伏見奉行の屋敷があったのは…」とつなげます。

隣のテーブルでは、「戊辰戦争の引き金になったのが鳥羽伏見の戦い。明治維新とかかわりの深い伏見で、大政奉還150年にあたる来年に催しはできないだろうか」と盛り上がっていました。

「得た歴史の知識を伝えていくことが重要。興味や関心が高まれば、さらに歴史を生かそう、町を大切にしようという気持ちになるのではと期待しています」と若林さん。伏見生まれ、伏見育ちで、伏見城研究会や伏見歩き隊としても活動しています。

同会は、当面は月1回のミーティングで交流。いずれは、伏見の歴史をテーマにした公開イベントを開催したいとのこと。

第2回ミーティングは、9月10日(土)午後1時30分~4時、伏見区総合庁舎(伏見区鷹匠町39│2)第3会議室で開催。申し込み不要、そのほかの問い合わせは、伏見歴史同好会=メールアドレス:frekishido @gmail.com=へ。3回目以降のミーティングの実施日については、会のホームページ(http://frekishido.wixsite.com/info)で発表されます。

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