今年初めて開催される「新町モザイクまつり」。1kmほど続く北区の新町商店街の店先や施設に、モザイクアートが展示されます。1カ月間、きらきら輝く作品が通りを彩ります。
9月1日(木)からスタートする「新町モザイクまつり」の主役が、地元小学生の“モザイクアート”。モザイクアートは、イタリアをはじめ地中海沿岸で発展してきた、主にタイルや石のかけらを用いた装飾美術です。
このイベントを企画したのは、北山にあるモザイク工房「マルモザイコ」の主宰者で、アーティストの外村(とのむら)まゆみさん。小学生が制作した27点と外村さんが手掛けた約10点のモザイクアート作品が、南は北大路通、北は玄以通の新町通の両側に並びます。
小学生たちが作品づくりに取り組んだのは、この夏休み。“人”をテーマに、縦45cm・横35cmのベニヤ板に青やオレンジ、黄色などのタイルを貼り付けて1作品ずつ作りました。
見てみると、さまざまな“人”が。ほほ笑んでいる顔をアップで表現したり、顔の周りに花が咲いたような模様を付けたり。服にまでこだわったおしゃれさんも。通り沿いの23店のショーウインドーなどに飾られます。
外村さんと子どもたちが共同で仕上げた2つの作品もすてきです。
「にぎわう新町商店街」という畳1畳ほどのサイズの作品は、外村さんが制作した下絵に子どもたちがタイルを貼り、道行く人などを描いたもの。こちらが展示されるのは、北山通を少し下がったところにある「洛北幼児園」です。
そしてもう1つが「かめもん」。全部で5匹いるカメのうちの1匹で、北大路通を下がった場所にある「北区役所」のエントランスで出迎えてくれるそうですよ。
外村さんの作品は、設置されるお店にちなんだものも。約180cmの高さがある「京かぶら」は漬物店の店頭に、色鮮やかな「とうもろこし」はポップコーン店にといった具合。商店街ならではの作品ですね。
作品づくりを間近で見られるチャンスもあるんですよ。特別企画「みんなで作ろう! モザイクアート」では、用意されている使わなくなった茶わんをその場で割って、参加者でブロック塀にモザイクアートを施します。
「イベント全体のテーマは〝モザイクアートでつながる新町商店街〟。モザイクアート自体、かけらをつなぎ合わせて作るもの。制作に関わり、みんなで1作品を作り上げることで、多くの人がつながっていくのが面白いです」(外村さん)
どこに、どんな作品があるかはマップで確認を。スタンプラリー気分で巡るのもいいかもしれませんね。問い合わせはマルモザイコ=TEL:075(201)1484=へ。