京都の夏の夜に、ぽっとともる明かり、揺らめく光。そんな光景に出あえる行事やイベントに出かけませんか。
①日時②開催場所③料金④問い合わせ先
先祖の“精霊”を迎え、送り出すお盆の行事「六道詣り」。
千本釈迦堂としても知られる大報恩寺の境内には、日暮れからたくさんの灯籠がともされ、この期間だけの光景が広がります。だいだい色の明かりに沿って石畳を進めば、開帳されている秘仏・釈迦如来像に出あえます。その金色に輝くさまを見て、感嘆の声をもらす参拝者もいるそうです。
世界遺産「二条城」に作庭された「二之丸庭園」。特別名勝指定のこちらの庭園が、初の夜間公開に合わせてライトアップされることに。白や黄のやさしい色合いのライトが、池の中央に浮かぶ島や橋などを照らし出します。
期間中は、重要文化財「二之丸御殿唐門」や池泉回遊式で芝生が美しい「清流園」も和のテイストの明かりで彩られます。
京都各所で開かれる「京の七夕」イベントの一環なので、短冊に願い事を書けるコーナーもありますよ。
清水寺の「千日詣り」は、1日のお参りで千日分の御利益があるとされ、多くの人でにぎわいます。
特別な法要のときしか立ち入ることができない本堂の内々陣(ないないじん)で献灯ができるこの期間。千手観音像(お前立ち)と、ズラリと並ぶ「二十八部衆」、「風神」「雷神」の前に多数のろうそくがともされます。8月14日(日)~16日(火)は夜間の特別拝観が実施されているので、あたりが暗くなってから訪れれば、ろうそくの炎による荘厳な雰囲気が感じられそう。
こちらも舞台は世界遺産。下鴨神社で、チームラボによる「下鴨神社 糺(ただす)の森の光の祭」が開かれます。
糺の森の参道が光のアート作品「呼応する木々─下鴨神社 糺の森」に変わります。ピンク・青・黄などさまざまな色にライトアップされた木々は、人が通ると強く輝いたり、消えたり、さらには音を響かせたり。まるで呼吸をするかのようなリズムの光と音の中にいると、気持ちまでゆったりとしてきそう。
楼門の中の空間では、いくつもの光の球体が漂う作品「呼応する球体─下鴨神社─糺の森」を展示。人が触れることで色を変化させ、音を発するのだとか。