夏の季語にもなっている〝ハス〟。その姿からは、涼しさとどこか幻想的な美しさを感じます。朝に開花、午後には閉じてしまうハスの花。少し早起きをして、朝だけのすてきな景色を見に出かけてみては。
東寺・東門を入ったすぐそばにある堀に目を向けると青々としたハスの葉が。堀を覆うようにすくっと伸びています。こちらでは、“漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)”と小ぶりの“茶碗バス”の2種を見ることができます。
そしてハスの向こうには、そう国宝・五重塔。思わず写真を撮りたくなるすてきなスポットです。
南区九条町1番地、TEL:075(691)3325。
開門時間/9月19日(祝・月)までは午前5時~午後6時。
ハスの見学/無料
大蓮寺という名前の通り、こちらには大きなハスが40品種以上。赤、黄、白と色とりどりの花を咲かせるハスは全て鉢植え。住職・芳井教哉(のりや)さんが20年近く大切に育ててきたそうです。
品種が多いため、開花時期もさまざま。花弁がとがっているハス、幾重にも重なっているハス…。全品種を見たくて通ってしまいそうですね。
左京区二条通東大路西入ル一筋目下ル、TEL:075(761)0077。
開門時間/ハス開花時期は午前7時ごろ~午後4時30分。
ハスの見学/無料。本堂は非公開
「氷室(ひむろ)の池」から顔を出しているのは濃いピンクの“紅重台蓮(こうちょうだいれん)”。勧修寺の、平安時代作と伝わる庭で出あえる多弁のハスの品種です。
ハスの間をコイが泳ぎ、池のほとりでは水鳥が羽を休め、さらにはスイレンやハンゲショウも咲いているなど、さまざまな自然の風景がともに楽しめるのも魅力です。
山科区勧修寺仁王堂町27-6、TEL:075(571)0048。
拝観時間/午前9時~午後4時(閉門は4時30分)。
拝観料/大人(高校生以上)400円、小中学生200円
およそ170種のハスを見学できるのが京都府立植物園。かつて存在した巨椋池に咲いていた“巨椋の曙(おぐらのあけぼの)”“巨椋斑(おぐらまだら)”やアメリカ生まれの黄色いハスも見られますよ。
「四季彩の丘」では、7月16日(土)~18日(祝・月)に「観蓮会」を開催。約180鉢の“花ハス”が展示されます。
ハスが見られるのは8月上旬まで。
左京区下鴨半木町、TEL:075(701)0141。
開園時間/7月16日(土)~28日(木)は午前7時30分~午後5時。7月29日(金)~8月2日(火)は午前7時~午後5時。8月3日(水)~14日(日)は午前7時30分~午後5時(入園は午後4時まで)。
入園料/200円、高校生150円、中学生以下無料