今年も早いもので半年が過ぎようとしていますね。6月の末になると、各地の神社の参道や境内にあらわれるのが、チガヤでできた大きな輪「茅(ち)の輪」。これをくぐる「茅の輪くぐり」は、半年の区切りとして厄を落とす「夏越祓(なごしのはらえ)」の神事のひとつです。伝統行事に参加して、厄よけや無病息災を祈願しませんか。
病気平癒や交通安全の御利益で知られる「西院春日神社」。「夏越の大祓」の神事では、神職に続いて茅の輪をくぐると、切麻(きりぬさ=紙や麻を細かく切ったもの)と人形(ひとがた)がもらえるので、身を清め、人形にけがれを移して神社に奉納を。また、参拝者には暑気払いのうちわが、子どもにはお菓子が配られますよ。
6月25日(土)~7月1日(金)は、茅の輪のお守りも授与(1000円。数量限定)。これからの半年も健やかに過ごせるよう、願いを込めて持っておくのもいいですね。
「荒木神社」の「夏越祭茅の輪くぐり神事」は毎年7月の第1日曜日。この神事のときは、まずは切麻を自分の肩に振りかけ身を清めてから、「水無月の、夏越の祓をする人は…」と唱えながら、参道にある茅の輪をくぐります。
茅の輪がある期間中に参拝できない人には、小さな茅の輪を授与(2000円)。こちらは家の玄関に飾っておくと良いそう。事前に人形に名前などを書いて、社務所に申し込みを。荒木神社は人間関係の良縁を願う神社。今年後半の良いご縁も祈願して。
平安京の守護神として859年に創建され、厄よけ開運の神様をまつる「吉田神社」。「夏越大祓」には、毎年1000人が訪れるそう。
まずは人形に名前や数え年を書いて、3度息を吹きかけて厄を託します。この人形を神社に納めると、参拝者も一緒に神事に参加可能。神職が人形を焼納し、おはらいの後で、夏越の歌を唱えながら三の鳥居の前に置かれた茅の輪を3度くぐりましょう。神事の終了後は、厄よけの茅の輪の授与もあります。