ホーム > > 特集:社会・生活 > 夕食はみんなで「楽(らく)しようや」

夕食はみんなで「楽(らく)しようや」

「毎日、家事や育児に追われるお母さんの笑顔の時間を増やしたい」。そんな思いを持ち、向日市のお母さんたちが開いている夕食会。「楽(らく)しようや」を合言葉に、親子が集まっています。

6回目の開催となる取材日には、40人が集合

メニューは当初カレーライスのみでしたが、リクエストに応えてハヤシライスも追加したとのこと

物集女コミュニティセンターの一室から聞こえてきた、にぎやかな声。扉を開ければ、子どもたちがたくさん! まるで幼稚園のような雰囲気です。ふんわりとおいしそうな匂いも漂う中、「食器足りてる?」「そろそろ机並べようか」と、お母さんたちが食事の準備を始めていました。

開かれていたのは、お母さんと子どもが集まる夕食会「楽笑家(らくしょうや)」。保育園のママ友である藤井咲貴子さんと野々口博子さんが、昨年8月に立ち上げました。現在は月に一度のペースで開催していて、参加者はその都度募集。取材日には12組の親子がそろっていました。

基本メニューはカレーライスとハヤシライス。野菜は藤井さんが下ごしらえをしてくるので、すぐに作り終えられるとか。「当番制などにすると、参加のハードルが上がってしまうから。調理も、できる人がしている感じです」と藤井さん。藤井さんが家で作ってきたというサラダも用意されています。

「準備できたからみんな取りに来て」と声を掛けると、遊んでいた子どもたちも鍋の前にずらり。
「カレーにする!」「食べたらおかわりしてもいい?」と盛り上がります。子どもたちが食べ始めると、お母さんもおしゃべりを満喫。人の家とは違う、気兼ねのなさが魅力のようです。

子どもたちにとってもみんなでの食事はいつもと違うらしく、「カレーは食べたから、今度はハヤシライスをおかわりする!」と、次々と立ち上がります。「家にいるよりたくさん食べてくれます」と、お母さんもうれしそう。

育児の悩みを話せる場に

率先して手伝いをする子どもに、お母さんは「家より動いてくれてる!」。わが子の違う一面を見る機会になるかもしれませんね

「育児の悩みを聞くと、『うちの子もそうだった』と共感することも。話すと気持ちも軽くなりますね」と話す、藤井さん(右)と野々口さん

以前から、母親同士が育児の悩みを話したりする場をつくりたいと考えていた藤井さん。働きながら、1歳から7歳まで、4人の子どもを育てています。「昼間の活動は働いている人は参加できないし、帰宅して夕食を準備するのも大変。それなら、交流しながらご飯も食べればいいんだ、と思い至りました」(藤井さん)

藤井さんから相談を受けたのが野々口さん。「子どもにも、大勢で食事する楽しさを感じさせてあげたかったんです。初めは保育園の知り合いを誘っていましたが、回を重ねるごとに違う地域からも参加してくれる人が出てきました」と話します。

「こうした場はあまりないので、今回来てみました。気軽におしゃべりできてご飯も食べられる、すてきな会ですね」とは、初めて参加したという西京区在住のお母さん。取材日は4組の親子が初参加でした。

「遊びに来る感覚で来てもらえたら。たまには〝楽しようや”という思いが、多くのお母さんに伝わればうれしいです」(藤井さん)


「楽笑家」は毎月最終土曜日、物集女コミュニティセンター(向日市物集女町北ノ口33)で開催。次回は2月27日(土)午後5時30分~9時。参加費は1家族1000円。食事の準備があるため、参加希望の場合は藤井さん=Tel:090(5932)8027、Mail:sa.sa.mi.yu.ko.da@gmail.com=に連絡を。フェイスブック、LINE(ライン)アカウントもあり。LINE IDは「@rakusho-ya」。

このページのトップへ