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早春の花咲く寺院へ

もうすぐ春本番。街を歩けば、新芽がふくらむ木々が目に留まるようになりましたね。いち早く春を告げるかわいい花たちを見つけに、寺院を訪れてみませんか。

ユニークな花の形が印象的

マンサク

妙心寺 退蔵院

庭園内の茶席「大休庵(だいきゅうあん)」の前のマンサク

庭園内の茶席「大休庵(だいきゅうあん)」の前のマンサク

見ごろ:3月中旬まで

マンサクの名は、〝まず咲く〟。早春に、ほかに先がけて開花することに由来する、との説も。妙心寺の塔頭(たっちゅう)の一つ、退蔵院にある池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園では、紅しだれ桜などが有名ですが、この時季のマンサクにも注目してみては。細長くよじれたような形の花びらがユニーク。素朴ながら、印象的な黄色い花が目を楽しませてくれます。

〈住所・電話番号〉
 右京区花園妙心寺町35(JR「花園」駅より徒歩約7分)、tel:075(463)2855
〈拝観時間・料金〉
 午前9時~午後5時。大人500円、小・中学生300円

白梅との競演も楽しみ

ツバキ

三室戸寺

庭園内には、赤のほか、桃色、白などのツバキも

庭園内には、赤のほか、桃色、白などのツバキも

見ごろ:4月下旬まで

約1200年の歴史をもち、「花の寺」としても知られている三室戸寺。花の少ないこのシーズンに力強く咲き、庭園に彩りを添えているのがツバキです。花期が冬の初めから春いっぱいと長いのが特徴。これから庭園で見ごろを迎える白梅との競演も楽しみです。
恒例となっているハスの植え替え風景にも、春の訪れが感じられます。

〈住所・電話番号〉
 宇治市兎道滋賀谷21(京阪「三室戸」駅より徒歩約15分)、tel:0774(21)2067
〈拝観時間・料金〉
 午前8時30分~午後4時(4月~10月は午後4時30分まで。いずれも30分前に受け付け終了)。
 大人500円、小・中学生300円

満開の花がこぼれそう

アセビ

真如堂

花のピークは2月下旬~3月末とのこと

花のピークは2月下旬~3月末とのこと

見ごろ:4月中旬まで

「今年のアセビは例年より早め、12月から咲き始めましたよ」と真如堂・執事の竹内さん。こちらにはアセビの木が本堂の北側に20本ほどあり、樹齢は60~70年。スズランにも似た白いつぼ形の花が、こぼれそうな様子で咲いています。3月1日(火)~4月3日(日)には、寺宝「涅槃図(ねはんず)」の公開も行われます。

〈住所・電話番号〉
 左京区浄土寺真如町82(市バス「真如堂前」停または「錦林車庫前」停より徒歩約8分)、
 tel:075(771)0915
〈拝観時間・料金〉
 午前9時~午後4時(受け付け終了は午後3時45分)。
 大人500円、高校生300円、中学生200円(涅槃図の公開中は別途100円要)

朱色の花が参道に華やぎを

ボケ

知恩寺

樹高は1mほど。満開時には、木全体を覆うように花が咲きます

樹高は1mほど。満開時には、木全体を覆うように花が咲きます

見ごろ:4月上旬まで

バラ科の植物であるボケは、枝にトゲを持つことも特徴。東洋的な雰囲気の美しさをもつことから、生け花の花材にも好まれるそう。寒いうちから少しずつ花をつけ始め、満開のころには境内に続く西門の参道を華やかに飾ります。
「百万遍さんの手作り市」が開かれる毎月15日には多くの人が詰めかける知恩寺も、普段は静か。散策にもぴったりです。

〈住所・電話番号〉
 左京区田中門前町103(市バス「百万遍」停すぐまたは京阪「出町柳」駅より徒歩約10分)、
 tel:075(781)9171
〈拝観時間・料金〉
 午前9時~午後4時30分。参拝無料 ※団体での拝観は、事前に連絡要

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