体がギュッと縮んでしまうほどの寒さ。その中で咲く花を目にすると、温かい気持ちになれそうです。そんな花の姿を見に、さぁ出かけましょう。
「惠心院」の境内へと続く坂道。ここで早速出あえるのがスイセンです。毎年訪れる人からは、「今年もスイセンが出迎えてくれましたね」と喜ばれているそう。
境内にも、ニホンスイセン、八重咲きスイセンなどが。中には、冬を越し、4月ごろまで見られるラッパスイセンもあるのだとか。植えられている場所や品種によっても開花時期が異なるので、何度足を運んでもその姿に心が癒やされそうです。
竜宮門が印象的な、“島の弁天さん”として親しまれている辨財天長建寺。大小さまざまなツバキの木が約100本植えられ、中には樹齢100年という木もあるとのこと。その歴史を感じられます。
参拝の後、境内へ。一重や八重と多彩なツバキがあり、赤、白、ピンクといった花の色と、濃い緑の葉の色というコントラストに思わず目が奪われそう。
晩秋から初冬にかけて花開くサザンカ。三室戸寺では、ピンク、白、赤のサザンカが参拝者の目を楽しませます。
こちらの特徴は、同時に咲くのではなく、3種の花が順に開花すること。まずはピンクから咲き始め、その次に白、赤と、順々に花盛りを迎えるんです。「そろそろ白い花が見ごろかな」など、お目当てのサザンカを思って出かけるのもいいのでは。
ロウバイが咲く時季になると、勝念寺の境内は甘い香りに包まれます。この花の香りは、風が穏やかな、暖かい日にはお寺の外にまで漂うほど。道行く人にも季節の訪れを伝えているかのようです。
こちらで楽しめるのは、「満月」「素心」「唐」「尾鈴」「曙光」という5種類のロウバイ、10本ほど。花弁の大きさや中心部の色が違うのだとか。花の個性に注目するのも観賞のポイントですね。
主な見ごろ時期は年明けですが、12月ごろから咲き始めるものもあるそうですよ。