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長岡京市で「セカンドライフの会」が誕生しました

定年退職などで区切りを迎えた人たちにとって、新たな居場所を見つけることは難しい場合も。そんな人の助けになりたいと、長岡京市で設立された「セカンドライフの会」。第二の人生における〝地域デビュー〟を応援しようと、メンバーたちが奮闘中です。

市民活動への参加経験があるメンバー10人が集まり、4月に結成した「セカンドライフの会」。長岡京市内のサークルやボランティアグループなどの情報を発信し、高齢者と地域の懸け橋になるのが目標です。

「孤立して家に引きこもった高齢者を再び外へ誘い出すのは難しい。退職後すぐに地域と交流を持てば、町の一員として輝けるのではと考えました」と話すのは、同会会長の岸本裕次さん。これまで定年退職後の人が集える居場所づくりの活動を続けてきましたが、もっと幅広く地域活動への参加を呼びかけたいと、同会を立ち上げました。

活動は「赤い羽根共同募金会」の助成を受けて実施。月2~3回会議を行い、活動についてメンバーで話し合います。

「長岡京市には、盛んに活動しているグループがたくさんあります。多くの人の〝地域デビュー〟をサポートし、活動のさらなる活性にもつなげていきたいです」

「おそろいのTシャツを作りました。気合いが入っているでしょ」と笑う岸本さん
(後列左から3人目)と、会議の出席者たち

始めの一歩を踏み出すイベントに

11月27日(金)には「お父さん・お母さんお帰りなさいパーティー」(要申し込み)が開催されます。会社から居場所を移し、地域に〝帰って〟きてもらい、住民にとっての頼れる〝お父さん〟〝お母さん〟のような存在になってほしいという、メンバーの思いから名付けられたこのイベント。当日は、同会の取り組みや、地域活動の紹介をする予定です。

勉強会とは違い、興味のある情報を自分で聞きに行ったり、参加者同士で交流したり。自由な雰囲気のパーティー形式というのがポイントだそう。取材に訪れた会議では、その内容について、熱い議論が交わされていました。

「まずは地域活動に興味を持ってもらわないと」「前に出て説明するだけでは堅苦しくなってしまう」と、どうすれば参加者に楽しんでもらえるか、メンバーたちは頭を悩ませます。

「団体ごとの特徴を1枚の紙にまとめてもらって、動画を作るのはどうかな?」と提案したのは、イベントで講演を行う、アドバイザーの田川雅規さん。「わかりやすいし、おもしろそう」「スライドショーなら作れますよ」と、みんなも乗り気に。

同会自体の紹介をしたいとの声も上がります。メンバーの高坂洋子さんからは「この会の説明になるような、寸劇をやってみたらどうかしら」とアイデアが。「スケジュール的に厳しいのでは」「でもパーティーらしくなっていいかも!」と、それぞれ意見を出し合っていました。

真剣な議論の途中、「劇をやったら私たちが〝俳優デビュー〟だな」と笑い合う場面も

「お父さん・お母さんお帰りなさいパーティー」は11月27日(金)午後6時~8時30分に開催。会場はバンビオ1番館2階の展示室(長岡京市神足2丁目3-1)。参加費500円(会食費込み)、定員80人。申し込みは長岡京市社会福祉協議会(奥田健二さん・西野寛子さん)=TEL:075(963)5508=まで。

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