だんだんと形になっていくことへの高揚感、出来上がったときの達成感、ものづくりっておもしろいですよね。そこで今回は、オリジナリティーあふれる作品を気軽につくれる3つのスポットを紹介します。
宇治で採掘した土でつくられる陶器〝朝日焼〟。使用する土によって風合いが異なり、中でも燔師(はんし)と呼ばれる陶土は、焼き上げるとほんのりと赤い発色と斑点模様が浮き出て、まるで朝日が昇っているかのような仕上がりになるのだとか。
「朝日焼作陶館」の土ひねり体験で、ロクロを手で回しながら、燔師の器を一から形作りましょう。スタッフが制作したお皿に、鉄を含んだ絵具で絵付けする体験もおすすめ。
どちらも1カ月半ほどで手元に届きます。
【左】土ひねりでできる器の大きさはお茶碗ほど
【右】水墨画のような濃淡のある色合いに趣を感じます
3人の伝統工芸士が名を連ねる「岡山工芸」で、京友禅の繊細な美しさを体感しませんか。
絹織物を使った帯揚げの友禅染には、グリーン・ブルー・紫色・黄色・グレーの5色の染料が用意されています。単色でシンプルにするも良し、いくつかの色を配色してグラデーション風にするも良し、あなたの感性で染め上げて。ハンカチの手染めも可能。こちらはあらかじめ生地に描かれた絵柄に彩色をします。
後日、水洗いと縫製がされた品が送られてきますよ。
【左】ひねりのきいた個性派ぞろいの帯揚げ。1つ1つに染め手のこだわりが表れています
【右】思い出に残るハンカチが出来上がりそう
おちょこからビールグラスサイズまでのコップ制作が楽しめる、ガラス工房「グラススタジオアーティ」。熱せられた水あめ状のガラスに息を吹き込み、ゆっくりと慎重に膨らましていきます。
へこみをつけたり、気泡やひび模様を入れたりと装飾を加えることもでき、色の組み合わせも自由。50色の中から、2色を選んで。無色透明もOKです。アイデア次第でユニークなものが生まれそうですね。
完成品の受け取りは翌日以降に。
【左】水玉模様のような色付きがステキ(作品例)
【右】後で切り離しやすくするために、飲み口となる部分にくびれを入れています