京都御苑のほど近くで、そばには鴨川が流れる出町かいわい、京極学区(上京区)。昔ながらの雰囲気を残す商店街などもあるこの地域を盛り上げ、幅広い世代が交流するきっかけになってほしいと、オリジナルの音楽体操が作られました。
「素敵な笑顔、つながる体操~。これからも、ずっとずっと京極を愛していこうよ~」。軽快な音楽にのせて、みんなが腕をぐーんと伸ばしたり、体をゆらしたり…。歌を口ずさむ人もいて、楽しそう!
これは、9月26日に、地元の出町枡形商店街の一角にあるオープンスペースで行われた「つながる♪ミュージックフェスタinでまち」での1コマです。
同イベントを進行したのは、「つながる♪体操プロジェクト」のメンバー。地元住民や、同志社大学の学生らを中心とした実行委員会が、今春から「つながる♪体操」と名づけた音楽体操の完成を目指して動いてきました。この日は、その体操の中間発表の意味もあったのだそう。
「つながる♪体操」
オリジナルソング
鴨川、京都御苑、緑がたくさん。
出町の商店街、ゆかいな人たち
時代と共に変わる景色と、変わらないまま明るい笑顔。つながる♪体操
今日もみんなで元気、京極が大好きになるよ
「スマイルさろん」でワイワイお話、
「ほっこりはあと」でわくわく遊ぼう
生まれたばかりの赤ちゃんからお年寄りまで、楽しい笑顔。つながる♪体操
今日もみんなの声が、京極のまちに響いてる
上御霊(かみごりょう)神社のお祭り、
おみこし、七夕祭りや季節の行事
春・夏・秋・冬、盛り上がるまち、うれしくなるね。素敵な笑顔、つながる♪体操
これからも、ずっとずっと京極を愛していこうよ
「つながる♪体操」は、〝いつでも誰でもどこでも簡単にできる〟ことに加えて、オリジナルソングがあるのも特徴です。
7月から約2カ月間、商店街の掲示板横など3カ所にボックスを置いて歌詞の基になるキーワードを募集。そこから出てきたさまざまな情景をつないで、出町かいわいや京極学区の魅力がたっぷりと詰め込まれた歌が生まれました。
音楽を担当したのは、上京区に住むシンガー・ソングライターの竹上(たけがみ)久美子さん。数年前から、出町枡形商店街のイベントのステージにゲスト出演するなどしていましたが、もっと深く地域のために何かできないかと感じていたところ、ちょうど今回のプロジェクトがスタートしたのだとか。
今後は、「今日のアンケートなどを参考に、もう少し体操を簡単にするなどブラッシュアップ。11月にある地元のイベント『京極文化祭』で完成発表会を予定しています」と話すのは「つながる♪体操プロジェクト」の代表で、同商店街で生まれ育った高橋朋江さん。「当日は吹奏楽団の演奏とのコラボで、会場の皆さんに一体となって体操を楽しんでもらいますよ」
ただし、その日がゴールではなく、みんなで作った体操を広げることを通じて、子どもから高齢者までが一緒に楽しめる環境を生み出し、地域を盛り上げていくことが真の目標だそう。
〝つながる〟というネーミングには、地域のみんながつながるようにとの意味とともに、イベントの一日だけではなく「未来にまでつながっていってほしい」と思いも込められているんですね。
「京極文化祭」には地元以外の人も参加OK。イベント当日に簡単な練習が行われますが、「でまち.jp」(http://www.demachi.jp/)に体操の動画がアップされているので、事前に練習しておくのもいいですね。
問い合わせは、「つながる♪体操プロジェクト」実行委員会事務局(喫茶ヤオモン)=TEL:075(241)4416=へ。