この時期、京都では各地でお祭りがめじろ押し。威勢のいいもの、華やかなもの、そのお祭りならではの雰囲気を味わいに出かけてみては。歴史の重みを感じ、「文化の秋」も満喫できそうです。
例年、9月30日~10月2日に開催。
1日目の「神幸祭(しんこうさい)」と3日目の「還幸祭(かんこうさい)」では、雌雄の獅子が先導するみこし行列が「お旅所」(近鉄「寺田」駅近く)と神社の間を往復します。
2日目には、みこがササの葉で大釜の湯を周りにまく「湯立て神事」を「お旅所」で行い、無病息災を祈ります。
3日間、「お旅所」には夜店が並び、多くの人でにぎわいます。
通称〝吉祥院の天神さん〟。親しみをこめてこう呼ばれる吉祥院天満宮の例祭は、氏子地域の五穀豊穣(ほうじょう)や安全を願い、まず神前にカキや餅、酒などを並べる「柿御供(かきのごく)」という神事からスタート。午後から、本殿にて「剣の舞」が奉納され、「湯立神楽」「大般若経転読」「火焚神事」と続きます。午後1時~3時ごろ、ぜんざいの接待も。
「あらゆる悪い縁を切り、良縁を結ぶ」との御利益で信仰を集める「安井金比羅宮」。
「秋季金比羅大祭」は、同社の年中祭事のうち最も重要な祭りとあって、盛大に行われます。10月11日(日)の「神幸祭」では、祭神の御霊(みたま)を移した「御鳳輦」と呼ばれるみこしと、宝船を模した花車が氏子町内を巡行します。
建勲神社の祭神は織田信長。10月19日に信長が初めて入洛したことを記念し、毎年、この日に祭りが開催されてきました。
今年の「船岡大祭」で注目したいのが、初登場の「放鷹術(ほうようじゅつ)」の奉納です。「放鷹」とは、タカ狩りのこと。信長が好んだタカ狩りを「諏訪流放鷹術保存会」の鷹匠(たかしょう)が実演し、祭りに華を添えます。