「20代、30代の有志が集まって、伏見で祭りをします!」と、編集部にメールが届きました。祭りの名は「第1回伏見祭」。「世代を超えて、人がつながる場をつくりたい」と、さまざまなイベントを企画しているのだとか。どんな祭りが計画されているのか、準備中の同実行委員会を訪ねました。
【左】「かけたれ かけ橋 みんなで~」との鈴木さんが声を上げると、メンバー全員が両手を開いて「わっしょい!」。「これが『第1回伏見祭』の合言葉です」と鈴木さん
【右】祭りの準備や打ち合わせは御香宮神社の参集館で。広報班、運営班、企画班と3つのチームに分かれて熱心に打ち合わせ
取材に訪れたのは、伏見区の御香宮神社。祭りの会場となる場所で、実行委員会のメンバー37人のうち19人が集まって、会議をしていました。
実行委員長の鈴木耕平さんは茨城県出身、北海道の大学を出て、会社員に。5年前、伏見に赴任してきたそう。
「勤務先でのボランティア活動や、区の懇談会などに出ているうちに、この街には、おもしろい題材がいっぱいあると感じました。そして、〝伏見の一員〟になりたい、もっとこの街を知りたいと思った」と鈴木さん。
学生時代、地域の人たちと一緒にイベントを実施して「街の人たちの中へ入り込んでいくことの楽しさを知った」という経験から、「地元の人たちと一緒に〝祭り〟を作り出そうと発案。祭りという、非日常的な時間を共有することで、新しいつながりがうまれてくるのでは、と考えたんです」
この思いに共感した人たちが集まって、第1回伏見祭実行委員会ができました。
(左から)山田さん、鈴木さん、春井さん。「10年、20年と続く祭りにします!」
編集部にメールをくれた広報担当の春井彩佳さんは「副委員長は高槻市、私は兵庫県に住んでいます。東京や北海道在住のメンバーもいるんですよ。離れていても、アドバイスがもらえたり、斬新な意見がでたり。広報活動も、ホームページや、フェイスブックなどを利用しています」と。
いろんな世代に広報するには、SNSだけでは十分ではないのでは?
この問いには、鈴木さんが「一軒一軒、お店や会社などを回って告知もしています。祭りでは、地元のお店に飲食ブースも出してもらいたいと思っているので、それは運営班のメンバーがお願いに回っています。何度も行っているうちに、いろんな人たちが協力してくれるようになりました」
6月28日にはプレ企画として「花魁・大名行列」が行われました。同会メンバーと一般募集の参加者たちで、大手筋商店街などを仮装して練り歩きました(写真/森井勝重)
この祭りは、「伏見にまつわる人や店はもちろん、年齢を問わず、訪れた人たちが、さまざまな伏見の魅力を通して交流し、つながりをつくる」というもの。
伏見のいいところを100人に叫んでもらう「伏見の魅力100連発」をはじめ、伏見にまつわる問題を解きながら回るスタンプラリー、伏見について語り合う当日参加の大座談会など、確かに内容は、〝伏見〟であふれています。
副委員長の山田智恵さんは「これって祭りなん?っていわれるような、型にはまらない祭りにしたいんです。一人で来ても、小さいお子さんと一緒でも、絶対楽しめるような仕掛けをいっぱい作っていますよ」。
問い合わせは、伏見祭実行委員会事務局=TEL:090(3916)7899=へ。午後7時~9時のみ受け付け。
なお、詳細はホームページ(http://www.fushimifestival.com/)でも確認できます。