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宇治で、7月16日(木)にプレーンハープの夏のミニコンサートを開催

プレーンハープという楽器を知っていますか。歴史は古く、紀元前にはその原型となる楽器が存在したのだとか。このプレーンハープを演奏するグループが宇治で活動していると聞き、週に1度の練習日に取材に行ってきました。

前列左が佐々木さん、右が北川さん。後列左が小中さん、右が林さん。「プレーンハープは認知症予防にもなるんじゃないかと思っています。指先も使うし、人の音を聞いて合わせないといけないし、脳も使うから、いいことばっかり(笑)」とみなさん

練習場所はメンバーの一人、佐々木洋実さんの自宅。ここに毎週月曜日に集合します。

さて、このグループ。名前がちょっと変わっているんです。「KITASAKOりん」。この名の由来を聞くと、メンバー4人の名前から取っているとのこと。北川喜美子さん、佐々木さん、小中弘美さん、そして林由美さん。最後の“りん”は林さんの音読みなんですね。

4人が活動を始めたのは昨年の秋。個々にプレーンハープを演奏していた4人が11月、一緒のステージに立つ機会があったのだとか。

「そのときの演奏が、すごく良かった(笑)。なので、これからも一緒にやっていこうよとなって」と小中さん。その後は、週に1度の練習以外に、市が主催するコンサートに出演したり、高齢者施設や老人ホームでボランティアで演奏会を開くなどしています。春には初めての単独コンサートも行われました。

活動を始めて約半年。4人での演奏は、1人のときとはまた違う喜びがあるのだそう。

「1人だと旋律だけしか弾けませんが、4人だと音に幅が出るのがいいですね」と北川さん。林さんは、「音がピタッと合ったときも楽しいです」と話します。

プレーンハープの楽譜は独特。弦と共鳴箱と呼ばれる本体の間に楽譜を入れ、楽譜に書かれた丸の記号と重なる弦を弾きます。一般的な楽譜を読めなくても楽器が弾けること、楽譜をずらすだけで移調ができることも、プレーンハープの特徴です

そんな声を聞いていると、やはりその音色を体験したくなるもの。そう伝えると、クリーゲルの「メヌエット」「大きな古時計」の2曲を披露してくれることになりました。

「1、2、3…」という合図とともに演奏はスタートします。

演奏が始まる前にプレーンハープの魅力について聞いていたのですが、「きれいな音色で癒やされます。子どもに聞かせたら寝てしまう」という佐々木さんの言葉通り、その透き通った音色は気持ちを穏やかにさせてくれるよう。以前の演奏会のとき、来場者が「極楽のハスの上で聞くような音色」と評したこともあるそうですが、それにも納得です。

そして、演奏しているときの皆さんの表情がまた幸せそうで。

「プレーンハープは自分の方に音が出る仕組みなんです。なので、いい音色をキャッチしやすい。弾いている私たちも心地いいんです」と小中さん。

地元を楽しむきっかけにも

この心地よさは、メンバーの心のつながりからも生み出されているようです。

「4人とも、親の介護を経験するなど共通していることがあるんです。なので音楽以外でも話が合うし、共感できることも。プレーンハープを演奏することで楽しく過ごし、おしゃべりもして、リフレッシュしています」という林さんの言葉に、みなさんもにこやかにうなずきます。

夏のミニコンサート
入場無料

■開催日時
7月16日(木)午後1時30分~
■会場
NTT西日本宇治〝光〟ふれあいステーション(宇治市宇治妙楽69-6)

小中さんは、「私はずっと仕事をしていたこともあり、近所に知り合いもいないし、地域とのつながりがありませんでした。今こうして、みんなと出会って宇治の情報を教えてもらったり。地元で生活を楽しむ土台づくりができているのがうれしいです」。

今、メンバーは7月16日(木)に開く「夏のミニコンサート」の練習の真っ最中。「優しく語りかけるような音色」(小中さん)というプレーンハープの演奏を聞きに行きませんか。詳細は表参照。

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