大山崎ふるさとセンターで、地域の人がつくるイベントが開かれます。セミナーや展示、ワークショップが行われ、にぎやかな1日となりそう。地元が舞台の昔話も取り入れた、大山崎町ならではの“祭り”に出かけませんか。
「町で出会った、すてきな人たちをつなぐ場をつくりたかったんです」
そう話すのは同町でフリーペーパーを発行している「大山崎リトルプレイス」の代表・オオバチエさん。7月18日(土)に開催される「大山崎ツム・グ・ハグ祭り」の主宰者です。
探検家と小説家の講演会を実現させるため、昨年8月に1回目を開催。今年で2回目となります。
「今回は、自信が持てず一歩が踏み出せない青少年やその保護者を対象としたセミナーと、乳幼児のママ向けの『お話会』をします」
当日のボランティアスタッフを務める石丸恭子(やすこ)さんは「『大人には理解しづらい行動にも意味があるので、それを温かく見守る子育てを』という『お話会』で語られる思いに賛同しました」と話します。
「太鼓サークルによるワークショップや演奏会もあります。お祭りの雰囲気が出ますよね」とは、同じくスタッフの島照子さん。消しゴムはんこ作りや、機織りの体験なども実施されますよ。
また、昨年好評だったというのが、同町内のショップによる「1日商店街」。今年も15店ほどが集まります。
「飲食物や手作りの品が並ぶ予定。気軽にのぞいて、店の人との会話も楽しんでもらえたら」
今回初めての試みとなるのが「天王山ひとかごカエル市」。カエルがモチーフの作品などを出店者が持ち寄り、かご1つのスペースに展示もしくは販売するというものです。オオバさんはカエルが好きなんですか?
「特別好きというわけではありません(笑)。天王山が舞台の昔話に登場するカエルが滑稽なので、多くの人に親しんでもらえたらと」
その昔話とは「大阪のカエルと京のカエル」。大阪見物をしに行く京都のカエルと、京都見物に向かう大阪のカエルが天王山で出会います。お互い立ち上がって目的地を見ると、住んでいる町と変わらず「行く必要がない」と帰ってしまいますが、カエルの目は頭の上に付いているので、立ったときは背後、つまり自分の住む町を見ていた、というストーリーです。
「私も参加しようか考え中。これ、かわいいでしょ」と石丸さんが見せてくれたのは、手作りのビーズの人形。でもこれはカエルではなく―、オタマジャクシ!
「カエルそのものではなく、連想させるようなグッズでもOK。カエル好きの輪を広げ、『カエルといえば大山崎』と思ってもらえればいいなと思います」(オオバさん)
当日は、出店者からカエルにまつわる熱い話が聞けそうですね。
イベントの詳細や「天王山ひとかごカエル市」の出店については、大山崎リトルプレイス=TEL:090(8381)0796=へ。