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地域の中・高校生、みんなの“部室”

中・高校生の居場所を右京区に! そんな思いでつくられたのが「UFYD(右京未来若者デザイン部)」。学校・学年の垣根を越えて集まれる〝部室〟で、新たな友情も芽生えそうです。

「文字は何色にする?」「濃い色が見やすいから、黒か青にしよう」。外に看板をつけようと計画中です

地下鉄「太秦天神川」駅から、西高瀬川沿いを西へ歩くこと約8分。左手に立つ家の前で、長い板を持つ2人組を見つけました。

「看板をつけようかと考えていたんです」と話すのは、「UFYD」の主宰者の1人、新妻人平(じんぺい)さん(34歳)。一緒にいたのは、近所に住む中学3年の男子生徒です。

「UFYD」は中・高校生のためのフリースペース。同区内に住むデザイナー・新妻さんと、区民にまちづくりについての助言を行う「右京区まちづくりコンシェルジュ」の山田大地さん(26歳)が4月に開きました。火~木曜、午後5時~9時に開放されています。 机といすが並ぶ室内の広さは約10畳。皆さん、ここでどんなことをしているのでしょう。

今後、看板を設置予定。入り口には棚などを作るための木材もありました

「雑談、自習、工作など、使い方は人それぞれ。ホワイトボード、パソコン、プリンターも用意していますよ」(新妻さん)

ふらりと遊びに行くのもOK。訪れた人と、室内のデザインを相談することもあるそうで、この日は2人で看板や家具の配置について考えていました。「板はこれにしようか」「本棚もあると便利」と盛り上がっています。よくここに来るんですか? 「お母さんに聞いて、今日初めて来ました。部屋の模様替えは楽しいし、工作も好き」

「なかなか鋭い意見を言ってくれるんです。机の配置換えのアイデアも出て、さっそく向きを変えました」と、新妻さん。

学校・学年を越えた交流拠点に

「学校とは違う、同世代の若者の交流の場所になれば」と話す新妻さん

「UFYD」の話が持ち上がったのは昨年2月。地域活動に関心のある人が集まる「まちづくりキャンバス@右京」での話し合いがきっかけでした。

「青少年活動センターのように若い世代が自由に使える場所を右京区につくろうと、山田さんと意気投合したんです。学校、学年の垣根を越えて交流する機会はなかなかありません。気軽に集まれる“部室”を目指しています」

以前はお好み焼き店だったというこちら。今後は壁の色やインテリアを変えたりと、利用者と空間づくりをしようと考えているのだとか。

「本職はデザイナーなので、そのノウハウを生かせたら。集まる人たちと一緒に、居心地のいい場所にしていきたい。ここが拠点となって、地域の活動やイベントなどが生まれる日が来ればうれしいです」

子どもたちが仲間と過ごせる場所。新たな取り組みの実現にも注目したいですね。

「UFYD(右京未来若者デザイン部)」(右京区太秦松本町5-67)は地下鉄「太秦天神川」駅から徒歩約8分。問い合わせは「UFYD」=TEL:075(777)8167=へ。利用無料(貸し切りを希望の場合は要相談)。対象は中・高校生(18歳~30歳の利用については問い合わせを)。予約不要。

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