子どもと出かける場所として身近な公園。お気に入りのところもいいけれど、たまには違う公園に行くのも気分が変わりますよね。西京区のお母さんたちが、公園の情報がギュッと詰まった地図を冊子にしました。気になる公園に出かけてみませんか。
冊子を制作したメンバーと待ち合わせをしたのは、地図でも紹介されている西京区の浅原児童公園。この日は天気もよく、子どもたちでいっぱい。「次は滑り台!」「早くブランコに乗ろう」といった声が響きます。
「こんにちは~」と走り寄ってきてくれたのは、渡邉千鶴さんと星田有里さん。1歳2カ月の赤ちゃんを連れた小泉恵さんも合流します。「もう少しで桜が咲きますね。ここにはベンチもあるから、お花見にもいいですよ」(渡邉さん)と、早速公園のおすすめポイントを教えてくれました。
同区の公園情報をまとめたマップ「いっぽ にほ さんぽみち」は、阪急「桂」駅から「嵐山」駅周辺を4つのエリアに分け、計24カ所の公園を紹介した冊子。二股の滑り台がある、ドングリ拾いができる、といった情報も加えられています。
同区内の子育て交流スペース「つどいの広場いっぽ」のスタッフである渡邉さん。まちづくりに関心のある人などが集まる「ふらっと・西京」で地図を作りたいと提案したのが、制作のきっかけでした。
「小学生の子どもが2人いますが、もっと小さいときはお出かけが大変だったんです。そこで、子育て中の人に役立つ地図があれば、と思うようになって」
このアイデアに小泉さん、星田さんも賛同。同区の助成も受けられることになり、地図作りがスタートしました。
活動を開始したのは1年ほど前。月1~2回集まり、身近な公園をピックアップして特徴などを調査していきました。
「『つどいの広場いっぽ』を利用するお母さんにも公園の撮影を頼んだり、表紙やマップのデザインは西京区役所を通じて、京都市立芸術大学の学生にお願いしたりと、多くの人の力を借りました」(渡邉さん)
地図では、水道やベンチの有無もマークで示していますね。
「子育てをする中で感じた、知りたい情報を入れました。小さい子を連れているとトイレは一大事なんです」と小泉さん。
「授乳やオムツ替えをする場所があるかなど、心配事はたくさん。この地図を見て、気軽に出かけてもらえたらうれしいです」(渡邉さん)
星田さんは、なんと取材日の2週間前に2人目の子どもを出産したばかり。妊娠中に活動するのは大変だったのでは?
「2人目なので、少しは余裕があったかな。地図を入稿した次の日に出産したんです。最後までやり遂げたかったので頑張りました」(星田さん)
西京区役所のほか、西京区内の児童館、子ども支援センターなどで配布。問い合わせは「つどいの広場いっぽ」=TEL:075(381)1890。