花がきれいに咲いている庭をじっくり見られる、特別な1日がやってきます。昨年10月、長岡京市内で1回目が開催された、オープンガーデン。4月6日(月)に、その2回目が行われます。種類豊富な花々や、心を落ち着かせてくれるグリーン。個性ある庭の数々を巡る、ぜいたくな時間をどうぞ。
「花が好きな人たちとの、すてきな出会いが待っていると思いますよ」と話すのは柴田政代さん。長岡京市内で緑化活動をしているボランティア団体「ガラシャボタニカルネットワーク」の代表です。
同会が企画したのが「Open Garden~My garden is myself~」。長岡京市高台・長法寺エリアの家や店の庭、公園の計14カ所(予定)が開催場所となり、自由に見学できます。
「一番離れている会場の間は、歩いて30分くらい。私も全ての会場を回ってみましたが、良い運動になりました」
植物で地域をつなげたいという柴田さん。住人に参加を呼びかけたり、チラシを作ったりと、準備に大忙しです。
「知らない人同士も、“植物”という共通の趣味があれば自然と仲良しに。庭を通して、その人の暮らしぶりや生き方も見てもらいたいです。実は、いつか長岡京に植物園を作れたら、なんてことを思っていたり。オープンガーデンがその一歩になるとうれしいですね」
「ちりとり持ってきて」「水やりは終わった?」
会場の1つとなる高台5号公園を訪れると、雑草を抜いたり、ホウキで掃いたり。地域の人たちが手入れの真っ最中です。遊具もないこの場所は、まるで“庭”ですね。
「ここでは『高台さくらクラブ』のメンバー26人が、毎日公園の手入れをしています。元は殺風景な場所でしたが、少しずつ花を増やしました」と、代表の中西弘治さん。
タイルを敷き、アーチを設置するなど、デザインもおしゃれ。当日はしだれ桜が見ごろになるとのことですよ。
個人の庭では、参加者の思いも感じられそう。
「植えているのは白いモッコウバラや紫のジキタリスなど。この2色を中心に、色を抑えた、落ち着いた雰囲気の庭を目指しています」とは、11回目に続き庭を開放する松浦和子さん。前回はすべての会場を巡ったのだとか。
「どうしても他のお宅も見たくて、合間の時間に駆け回りました。どこも住んでいる人のイメージとぴったり。個性がでていておもしろいです」
小川美保さんにはこんなこだわりが。
「観光名所でもある、北海道の雄大なガーデンに憧れて、スズランやクロユリなどを植えています。前回は来てくれた人に北海道旅行の写真を見せたりと、楽しい時間になりました」(小川さん)
それぞれのセンスが光る庭。見学しながら会話も弾みそうですね。
「Open Garden~My garden is myself~」の地図や詳細が書かれたチラシは、長岡京市緑の協会事務所(長岡京市長法寺谷田9)で配布予定。雨天決行。見学無料。問い合わせは柴田さん=TEL:090(2018)0602=まで。