冬から春にかけて花を咲かせるツバキ。たくさんの品種、色、形があるツバキの魅力を地元の寺院で感じてみませんか。
「椿展」には50点が並びます
約230種のツバキが植えられ、“椿寺”とも呼ばれている浄安寺。同時にさまざまな種類のツバキが開花しているので、見応え十分。親指くらいの小さな白い花を咲かせる「浄安寺椿」と命名された、ここでしか見られない品種もあるのだとか。
4月15日(水)までは、本堂で「椿展」が開かれ、一輪挿しに生けたツバキがずらりと並びます。お茶(無料)をいただきながら、お気に入りの一輪を見つけませんか。
丸いフォルムも愛らしい「乙女椿」
恵心院で見ることができるのが、淡いピンク色の花びらが幾重にも重なった「乙女椿」や垂れ下がったように赤い花が咲く「孔雀椿」など約10種類のツバキ。
それぞれ開花時期が異なるため、5月ごろまで楽しめるのだとか。ツバキを探しながら、落ち着いた雰囲気の境内を散策するのもいいのでは。
一番の見ごろの時期には、この大木にピンクの花が咲き誇ります
西方寺の前に立つとひときわ目をひくのが、境内の堀に沿って道路側へとせり出している大木。これが「有楽椿(ウラクツバキ)」。濃いピンクの花が愛らしいツバキです。花が咲く時季は、地元の人にとっても癒やしの風景になっているそうですよ。
最勝院境内に咲くツバキ。花の色が鮮やかです
©水野克比古 ※この方向からはツバキを見ることができません
藤原頼通によって創建された平等院の塔頭(たっちゅう)・最勝院。こちらの庭園には10種類のツバキが植えられています。特に希少なのが「唐椿(トウツバキ)」。ピンク色でボタンの花の形に似た姿があでやかな印象です。こちらの庭園には入れないため、外から鑑賞を。