白梅はかわいらしく、紅梅は鮮やかに。梅の花がまもなく見ごろを迎えます。春の訪れを感じに、寺社へ出かけませんか。
極楽橋を渡って門をくぐる手前の左側、山の斜面に沿うように梅林が広がります。同じ赤でも濃淡があったり、花は一重と八重があったりと、10種類ほど、約100本が植えられています。おすすめの観賞ポイントは斜面を上がったところ。上から全体を見下ろせます。京都市街の景色も眺められますよ。
境内に入ると、宝生殿前の石庭にも紅白2本の梅が。梅林とはまた違う、しっとりとした雰囲気の梅が見られます。
梅を愛したという菅原道真を祭る長岡天満宮。社紋にも梅が使われていて、境内のところどころでその紋が目に入ります。
本殿の近くの「梅園」に入れば、かぐわしい梅の香りが広がります。約10種類の白梅と紅梅が、200本以上花を咲かせます。華やかなしだれ梅に注目を。
名前からも梅の名所だとわかる梅宮大社。拝殿前にも植えられていますが、見どころは約550本の木が植わる神苑。北・東・西と3つに分かれた庭で、歩きながら35種類の梅を見ることができます。
中には紅白の2色の花を咲かせる「想いのまま」や、黄金色の枝を持つ「金枝梅」など、あまり見かけない種類のものも。たくさんの梅の中から、お気に入りの1本を探してみては。
阿弥陀(あみだ)堂前に花をつけるのは八重の白梅。
幾重にも花びらが重なった花は、まるで雪のよう。花びらが舞う様子も風情がありそうですね。
多宝塔前には白梅のほか紅梅も。白梅とは違った鮮やかさで、境内を飾ります。
「右近の橘」とくれば「左近の桜」。
でも、こちらの宸殿(しんでん)の前にあるのは「左近の梅」なんです。
敷地内の大沢池の北側には梅林が。池のほとりに立つ、赤く塗られた心経宝塔(しんぎょうほうとう)との組み合わせを楽しんで。