2月3日(火)は節分。
「鬼は外、福は内!」と、家で豆まきをする人も多いのでは。寺社でも福を呼び込む節分行事が行われます。豆まきだけではないさまざまな行事で、福と春の訪れを願いに出かけませんか。
聖護院門跡
2月3日(火)の「追儺(ついな)式」に現れるのは赤、青、黄3匹の鬼。暴れる鬼を年男・福女が豆をまいて退治します。改心して悪さを謝った後は、鬼も一緒に参拝者に豆まきを開始。鬼から福豆をもらいましょう。
「採燈大護摩供(さいとうだいごまく)」で注目したいのが山伏問答。「獣の皮を腰につけているのはなぜか」といった問いで、本物の山伏かを確認します。山伏があのような服装をしている理由も分かるかもしれませんね。
節分行事が行われる2日間は、重要文化財を含む4体の不動明王を間近で拝めるチャンスです。
因幡堂(平等寺)
境内にゆらめくたくさんの明かり。新年への祈りを星にこめる「万灯会(まんとうえ)」は、約400本のロウソクが立てられ、辺りは幽玄な雰囲気に。1本300円で参拝者も献灯できるので、願いを書き込んでみては。
また、この日に「キンカン」「レンコン」など「ん」が2つ含まれる物を7つ食べると「運」がつくともいわれるそう。当日、一皿に盛られて配られるので、味わいながら招運祈願を(先着100人)。
吉田神社
本宮で実施されるのは〝鬼やらい”とも呼ばれる「追儺式」。鬼を災厄に見立て、最後はあし矢で追い払います。
魔よけの力があるという〝くちなし色”のお札「疫神斎」(1000円)の授与もあり。「抽選券付き厄除け福豆」(200円)は、毎年参拝者の楽しみとなっているのだとか。約800の露店も軒を連ねます。
壬生寺
京都の裏鬼門にあたる壬生寺で、白河天皇によって始められたという節分会。山伏と稚児が寺の周辺を練り歩く「練り供養」の後、「大護摩供養」や「厄除け護摩祈祷」といった祭事が続きます。
狂言堂では重要無形民俗文化財の壬生狂言を上演。人間はまめになることが大事であり、そのことによって、鬼を追い払い、福を得ることができるという、節分の豆まきのストーリーです。素焼きの炮烙(ほうらく)の奉納も受け付け。願いを書いて奉納して。1枚500円。