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心躍る、アートの世界へ

手描きのタペストリー、道を照らすあんどん、海外の器…。〝芸術〟といっても、さまざまな形がありますよね。見れば気分も華やぐ、そんな作品に出合えるかも?

写真提供:京都・花灯路推進協議会「竹林の小径ライトアップ」

散策路を照らす「露地行灯」、デザインにも注目を/「京都・嵐山花灯路-2014」

2005年から始まり、今年で10回目を迎える「嵐山花灯路」。阪急「嵐山」駅~渡月橋周辺~二尊院のエリアを、約2500基の「露地行灯(あんどん)」などの「灯(あか)り」といけばな作品の「花」が彩ります。

散策路を照らすデザイン性豊かな「露地行灯」の中には、過去の「創作行灯デザインコンペ」で選ばれた作品も。どんな力作が並ぶのでしょう。

野宮神社から大河内山荘庭園までの「竹林の小径のライトアップ」もあり。頭上のササが降り注ぐかのような、幻想的な情景に出合えそう。渡月橋も照らされ、桂川に映る光の揺らめきもロマンチックな雰囲気を演出します。

  • 〈期間〉12月12日(金)~21日(日)
  • 〈時間〉午後5時~8時30分 ※雨天決行
  • 〈会場〉嵯峨・嵐山地域(阪急・嵐電「嵐山」駅、JR「嵯峨嵐山」駅周辺)
  • 〈問い合わせ〉京都・花灯路推進協議会事務局=TEL:075(212)8173

3本のタペストリーからなる「蒼風」

80歳で描いた、幅4mの更紗(さらさ)作品/「美しきタペストリー展」

会場に、色とりどりに飾られるのは、更紗作家の故青木寿恵(すえ)さんが描いたタペストリー作品です。インドが発祥の地とされる染め文様の更紗。青木さんの作品は、草木染による手描き手法にこだわり、「寿恵更紗」と呼ばれています。

中でも注目したいのが、青木さんが80歳を超えてから作成した「天地創世」。最後の本格的な作品で、幅4mを超えるスケールに圧倒されそう。アンコールワットの彫刻などがモチーフになっています。

3本のタペストリーで構成される「3連シリーズ」は文様がちりばめられ、まるで万華鏡をのぞいているかのよう! キラキラした光沢は、ネクタイ生地に描いたからなのだとか。

  • 〈期間〉12月21日(日)まで
  • 〈開館時間〉午前10時~午後4時(最終入館/午後3時30分)
  • 〈休館日〉月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
  • 〈入館料〉一般500円、大学・専門学校生100円、高校生以下無料
  • 〈会場・アクセス・問い合わせ〉寿恵更紗ミュージアム
     (阪急「東向日」駅下車、阪急バス「東山」停から徒歩2分)=TEL:075(934)6395

(上)ルーシー・リー作「茶釉線文鉢」Estate of the artist (下)バーナード・リーチ作「スリップウェアペリカン図大皿」

陶芸作品が、日英の絆を伝えます/「英国叙景 ―ルーシー・リーと民芸の作家たち―」

イギリスの女性陶芸家ルーシー・リーの作品をはじめとする企画展。薄作りが特徴でカラフルなものが多いリーの作品は、都会的な雰囲気が漂います。

交流があったイギリス陶芸界の第一人者バーナード・リーチの作品も展示。ぽってりとした厚めの器で、リーとは違った作風です。リーチを介して知り合った、日本の陶芸家の作品も紹介されます。日本の作品から、イギリスの影響も感じられますよ。

また、大山崎山荘を建築した実業家・加賀正太郎の版画集「蘭花譜」も展示。ロンドン郊外の植物園で洋ランを見たのがきっかけで、山荘内の栽培を始めたそう。〝ランのまち”大山崎のルーツを知ることができますよ。

  • 〈期間〉2015年1月4日(日)まで
  • 〈時間〉午前10時~午後5時(最終入館/午後4時30分)
  • 〈休館日〉月曜日(祝日の場合は翌火曜日、12月1日・8日は開館)、
     12月26日(金)〜2015年1月2日(金)
  • 〈入館料〉一般900円、高校生~大学生500円、中学生以下無料
  • 〈会場・アクセス・問い合わせ〉アサヒビール大山崎山荘美術館
     (JR「山崎」駅、阪急「大山崎」駅から徒歩約10分)=TEL:075(957)3123(総合案内)

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