さわやかな気候で足どりも軽くなるようなこの季節。地域では町の歴史を知ることができる、さまざまなイベントが行われます。当時の様子を想像しながら、楽しんでみませんか。
いにしえの衣装に身を包んで、気分は古代人。刀や埴輪(はにわ)づくりの体験も。
イベントが開催されるのは、10月26日(日)にオープンする「恵解山古墳公園」です。恵解山古墳は古墳時代中期前半に造られた、乙訓地域最大の前方後円墳。平成23年から発掘調査や整備が進められてきましたが、いよいよ史跡公園としてお目見えします。
古墳について楽しみながら学べるクイズラリーに参加すると、恵解山古墳グッズがもらえます(先着600人)。シンプルなワンピースのような古代衣装を着て記念撮影するのもいいですね。
「ペーパークラフト刀づくり体験」では発掘された鉄刀をモデルに刀を、「粘土de埴輪づくり体験」はミニチュアの埴輪を作ります。そのほか、ステージでは古墳を愛する「古墳にコーフン協会」のメンバーとのじゃんけん大会が。勝者には景品もあるそうですよ。入場無料。
竹筒からもれる光が竹林の道を照らす「竹の径・かぐやの夕べ」。第6向陽小学校周辺から竹の径、さらに洛西竹林公園まで「竹行灯(あんどん)」が並べられます。乙訓地域の首長の墓であった寺戸大塚古墳に登場するのは〝かぐや姫〟。十二単(ひとえ)風の衣装をまとっています。「竹取物語」が書かれた平安時代に迷い込んだような感覚に浸れそう。演奏会や手作りキャンドルの展示もあり。暗くて足元が見えづらいので、必ず懐中電灯の持参を。
鎌倉時代、朝廷からエゴマの販売を認められた離宮八幡宮。〝油の神様〟として多くの人から信仰を集めてきたそう。その歴史と、住民との関わりにスポットを当てた企画展が開かれます。
11月1日(土)・30日(日)は講演会を開催(両日とも午後1時30分から。参加無料)。11月23日(祝・日)に実施される現地見学会は、さらに知識を深められるのでは(申込制。詳細は問い合わせを)。
毎年恒例となっている「長岡京ガラシャ祭」では、11月9日(日)に時代衣装をまとった人々の行列を見ることができます。メインは勝龍寺城にゆかりのある、細川ガラシャの輿入れ行列です。
そして、今年は長岡京遷都から1230年。これを記念した講演会や展示なども行われます。期間中は多彩なイベントがあるので、毎日出かけても楽しめそう。詳細は公式ホームページ(http://nagaokakyo-garasha.jp/)で確認を。