京都は日本で初めて映画上映が行われた地。この秋、〝映画の街〟にふさわしいイベントが開かれることになりました。それが「京都国際映画祭」。昨年、幕を下ろした「京都映画祭」の〝発展継承系〟の催しです。さぁ、間もなく上映が始まりますよ!
「京都国際映画祭」の特徴は、10月16日(木)~19日(日)の期間中、「よしもと祇園花月」をはじめ、京都市内の複数の会場でさまざまな映画が上映されること。さらに、「アート部門」として作品展示や朗読会もあるなど、映画祭という規模を超えて開かれるんです。
では、その映画・展示の中からおすすめのものを紹介しましょう。
まずは、家族そろっての観賞にぴったりなのが、「おもちゃ映画とちびっ子ギャング」。
それにしても「おもちゃ映画」とは、耳慣れないジャンルですね。これは、大正から昭和にかけて普及した玩具映写機用に切り売りされた無声映画の断片のことなのだそう。「活動写真いまむかし」「怒涛のおもちゃ映画特集」の2本が上映されます。アメリカ映画「ちびっ子ギャングの突貫ガラクタ列車」も楽しみです。
そして、1966年に大映京都撮影所で制作された「大魔神」。「懐かしい!」という人も多いのでは?
その大魔神の像が、「大映通り商店街」(右京区)にあることを知っていますか。映画祭の期間中のみ、京都市役所前広場に“出張”してくるんです。同広場では、「激突プロジェクト ヤノベケンジ×明和電機×石橋義正」が実施され、大型作品の展示があるので、併せてチェックしてみて。
もう一つの注目作品が「『鉄拳』パラパラ漫画の世界展」。パラパラ漫画で人気を博しているお笑い芸人の鉄拳の作品が元・立誠小学校に並びます。動画再生回数300万回以上を記録した、鉄拳のパラパラ漫画「振り子」も映画化され、今回、上映されるんですよ(イオンシネマ京都桂川にて)。
このほかにも、多数の映画がラインアップ。さらに、京都ならではの企画も用意されています。元・立誠小学校を会場に、京都の伝統工芸の職人とフィギュアで有名な「海洋堂」によるコラボレーション作品の展示や、職人による参加型ワークショップも(有料のものもあり)。ロウソクの絵付けをしたり、におい袋を作ったり。子どももチャレンジできそうですね。
期間中の4日間、よしもと祇園花月、イオンモール京都桂川では、映画上映、各セレモニーが行われます。各作品の上映日時や料金、会場案内など、詳細はホームページで確認を。