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女性のためのしゃべり場「“私”を話せる ここあかり」開催

育児や家事に忙しい毎日。ふと気づけば、自分自身の話をだれかにしたり、聞いてもらうことが減っているかも…。そんなふうに思ったことはありませんか。月に1度、宇治で、女性を対象にした〝しゃべり場〟が開かれています。あなたも話をしに出かけてみて。

JR「宇治」駅からは徒歩約5分。宇治橋通り商店街の中ほどの北側にあります

地元の買い物客や観光客が行きかう宇治橋通り商店街の一角。この4月にオープンした「商いカフェ」で、月に1回、「〝私〟を話せる ここあかり」というおしゃべりの時間が設けられています。

担当者の野村総子さんは、「お母さんは子どものことについて話す機会はたくさんありますよね。例えば乳幼児健診のときや、子育てサークルに出かけたとき、育児支援の施設などで…。でも、これからしたいこととか、働き方や生き方といったひとりの女性として話をするとなると案外機会がないのでは?」と言います。

これまで、家庭を訪問するスタイルで、育児支援や家事援助に取り組んできた野村さん。そのときに出会った女性たちから、「近くに話をする場所があったらいいな」という声を聞いていたそう。

そこで、スタッフとしてかかわる同所で「〝私〟を話せる ここあかり」を企画。

「子どもの話題もOKですが、自分のことについて気軽におしゃべりしてもらいたい」と、お茶とお菓子を用意し、茶飲み話を楽しむような雰囲気を心がけているようです。子どもがいるいないにかかわらず、女性は誰でも参加できます。

悩みの解消、やりたいことの発見も

取材に訪れたのは7月のこと。この日は、宇治在住で小学6年生の娘を持つ女性が参加していました。

取材時は、「産後の母親のホディーケアやメンタルのサポートも必要ですよね」といった話題も

野村さんのほかに、同じくスタッフの佐藤真理さん、中野久美さんも話の輪に。「子どもにかけた自分の言葉が、よかったのかどうか、ひきずっている」という参加者の話に、「そういうこともあるよね」とうなずく3人。スタッフは、同じ母親として共感しながら話を聞いていきます。そのためもあってか、「聞いてもらうだけで落ち着きます。親しいママ友など近しい人には、かえって話しにくいこともあるので」とのこと。

6人の子どもの母親でもある野村総子さん(前列右側)、商いカフェを運営する合同会社の代表・佐々木真由美さん(同左側)、佐藤真理さん(後列右側)、中野久美さん(同左側)

野村さんは、「子どものことは話せても、自分のしんどさを話すきっかけは少ないかもしれませんね」と言います。

子どもに手がかからないようになって時間ができると、働きたくなったり、趣味に目覚めたり。女性の生活はどんどん変わっていくよう。「ここでのおしゃべりが情報交換になったり、やりたいことの発見につながるかもしれません」(野村さん)

通常は毎月第4金曜日に開催(参加費500円)。ただし8月からの3カ月間は、初の試みとして「夢をカタチにする講座」として連続で開催。8月28日(木)、9月25日(木)、10月23日(木)の各午前10時~正午。参加費各回1000円。要予約。連絡先は、担当・野村さん=TEL:0774(23)5390(商いカフェ)=へ。

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