暑さが厳しいこのごろですが、寺院にはどこか涼しい風が吹いているように感じますね。
その涼しさをより一層引き立てる夏の花が、いま盛りです。
赤みがかったピンクの花が愛らしいシュウカイドウ。「三千院」の境内のあちこちで、その小さく、かれんな姿を見ることができます。庭園「聚碧園(しゅうへきえん)」では、庭の緑とのコントラストも見どころ。シュウカイドウを探しながら、境内を散策するのもいいのでは。
〈見ごろ〉7月中旬~8月下旬
〈拝観時間〉午前9時~午後5時(閉門は午後5時30分)
〈料金〉大人700円、中学生400円、小学生150円
〈住所・問い合わせ・アクセス〉三千院(左京区大原来迎院町54)=TEL:075(744)2531。
京都バス「大原」停から徒歩約10分
通称「むくげじぞうさん」と呼ばれる「西林寺」。境内に入るとすぐ薄紅色のムクゲが目に入ります。ムクゲに囲まれたお堂には、京都の名地蔵尊のひとつとされる本尊が祭られています。本尊を守っているかのようにも思えますね。
〈見ごろ〉8月中旬
〈拝観時間〉境内自由
〈料金〉無料
〈住所・問い合わせ・アクセス〉
西林寺(上京区上御霊前通室町西入ル玄蕃町46)=TEL:075(431)1529。地下鉄「鞍馬口」駅から徒歩5分
足利尊氏によって創建された「等持院」。こちらの東西に分かれた2つの庭で見られるのがフヨウです。西庭は「芙蓉池(ふようち)」を配し、東庭より多くのフヨウが群生しているとのこと。庭園内にある茶室「清漣亭(せいれんてい)」の落ち着いた風情がフヨウをいっそう際立たせています。
〈見ごろ〉8月下旬~9月下旬
〈拝観時間〉午前9時~午後5時
(受け付け終了:午後4時30分)
〈料金〉大人500円、小学生~中学生300円
〈住所・問い合わせ・アクセス〉
等持院(北区等持院北町63)=TEL:075(461)5786。嵐電「等持院」駅から徒歩10分、市バス「立命館大学前」停から徒歩10分
紫式部が「源氏物語」を執筆した地として知られる「廬山寺」。こちらの「源氏庭」を彩るのが、庭に敷き詰められた白砂との対比が美しい紫色のキキョウです。本殿の廊下に腰を掛けて眺めていると、時間がたつのを忘れてしまいそうな心地よさですよ。
〈見ごろ〉6月~9月下旬
〈拝観時間〉午前9時~午後4時45分(閉門は午後5時)※8月31日(日)まで。通常は午後4時閉門
〈料金〉大人500円、小学生~中学生400円
〈住所・問い合わせ・アクセス〉廬山寺(上京区寺町通広小路上ル)=TEL:075(231)0355。
市バス「府立病院前」停から徒歩5分