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地域の神社で茅の輪くぐりを

6月の末、半年の区切りとして厄を落とす「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。その儀式のひとつが「茅(ち)の輪くぐり」。チガヤでできた大きな輪をくぐって、厄よけや無病息災を祈願します。風情ある伝統行事に出かけてみませんか。

茅の輪くぐりができる期間 神事 住所・アクセス 電話番号

和歌が付された「お祓いさん」/松尾大社

神職の先導で行われる「くぐり初め」。翌日からは「お祓いさん」が授与されます

6月28日(土)の「茅の輪くぐり初め」のあと、参拝者は自由に茅の輪くぐりができます。29日(日)・30日(月)に授与されるのは「お祓いさん」と呼ばれるチガヤ。「水無月の夏越の祓する人は千年(ちとせ)の命(よわい)延ぶといふなり」という「拾遺集」の和歌の短冊が付けられています。

松尾大社の使いは健康長寿の象徴であるカメ。「撫で亀さん」「亀の井」など、境内のいたるところに見られます。茅の輪くぐりとあわせてカメをなで、無病息災を祈ってみては。

  • 6月28日(土)午後1時~30日(月)午後8時30分
  • 「大祓式」6月30日午後4時 ※午後3時より「百度祓い」あり
  • 西京区嵐山宮町3(阪急「松尾大社」駅から徒歩3分)
  • TEL:075(871)5016

神鹿(しんろく)のいる社で身を清めて/大原野神社

茅の輪の向こうには鮮やかな朱色に塗られた本殿が

長岡京遷都の際、藤原氏の氏神である奈良の春日大社の神を分祀(ぶんし)した神社です。春日神(かすがのかみ)の使いがシカであることから、拝殿の前にはこま犬ならぬかわいい神鹿が。

茅の輪が設置されるのは3日間。青々とした茅の輪と、春日大社を模した本殿の鮮やかな朱色のコントラストが楽しめます。長岡京の歴史が感じられる神社へ、身を清めに出かけましょう。

  • 6月29日(日)午前7時~7月1日(火)午後3時
  • 「夏越大祓式」6月30日(月)午後5時30分
  • 西京区大原野南春日町1152(市バス「南春日町」停から徒歩8分)
  • TEL:075(331)0014

厄よけうちわで暑気払い/西院春日神社

神事では参拝者がそろって茅の輪をくぐります

病気平癒・交通安全の神として有名な西院春日神社。秋に行われる「春日祭」がにぎわいをみせますが、夏越祓にも地元を中心に多くの人が集まります。

茅の輪がくぐれるのは1時間ほどの神事のときから、翌日の正午まで。神事の前には人形が配られるので、息を吹きかけケガレを移しましょう。また、参拝者は暑気払いのうちわがもらえます。子どもにはお菓子が配られるとのことなのでお楽しみに。

  • 6月30日(月)午後7時~7月1日(火)正午
  • 「夏越の大祓」6月30日午後7時
  • 右京区西院春日町61(阪急「西院」駅から徒歩5分)
  • TEL:075(312)0474

「黒木の鳥居」との組み合わせに注目/野宮神社

野宮神社は嵯峨野の竹林に囲まれた社。この時季は庭園「野宮じゅうたん苔」の緑が目に鮮やかです。茅の輪がかけられるのは、樹皮がついたままという日本最古の鳥居の形式を残した「黒木の鳥居」。6月21日(土)から設置されていて、参拝者は自由にくぐれます。
神事に使う人形(ひとかた)は社務所のほか嵐電「嵐山」駅でも配られているのだとか。人の形に切り抜かれた紙にケガレを移して奉納すると、たき上げて厄を落としてもらえます。

  • 6月21日(土)午前11時~30日(月)午後5時
  • 「夏越大祓」6月30日午後2時
  • 右京区嵯峨野宮町1(市バス「野々宮」停から徒歩5分)
  • TEL:075(871)1972

夏休みに、家族で健康祈願を/向日神社

創建は養老2(718)年。地域の守護神として古くから信仰されてきました。こちらの「夏越の祓」は毎年夏休み中の7月31日に行われるので、家族連れにもおすすめ。茅の輪は神事が終わってからくぐることができます。
茅の輪に使われたチガヤの葉は神事の後にいただけます。また、当日のみ「ちのわ御守」の特別授与(有料)もあり。持ち帰ったら厄よけとして玄関に飾って。

  • 7月31日(木)午後9時~8月1日(金)午後6時
  • 「夏越の祓」7月31日午後5時
  • 向日市向日町北山65(阪急「西向日」駅から徒歩5分)
  • TEL:075(921)0217

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