「山科で何かをしたい」「山科のことをもっと知りたい」という人たちが交流する場として始まった「やましなGOGOカフェ」。5月24日にその1回目が行われました。40人を超える参加者が、熱く語りあいましたよ。
山科区役所の会議室に集まった参加者の男女比はほぼ半々。年齢層は、20代の大学生から80代の人までと広めです。
「山科に関心を持つ人同士、たくさん話をして交流のタネを育んでください」という山科区長・石黒善治さんのあいさつで会はスタート。まずは、同じテーブルの参加者同士で自己紹介が始まりました。
「山科に越してきたばかりなので知り合いを増やしたい」「イザというときのために地域とのつながりを持っておきたい」「自分の活動を多くの人に知らせたい」と、いろいろな思いがあるようです。
住民同士の交流の場を設け、市民活動のきっかけづくりを担うワークショップは、この数年、京都市のさまざまな区で行われてきました。
「テーブルごとの対話のスタイルなどは他区の事例を参考にしつつ、一方で、よそではまだしていないことにも挑戦してみたかったんです」とは、山科区役所地域力推進室の山本恵果(けいか)さん。
その初の試みというのが、第1回だけ特別に実施された、山科で地域活動を行う10団体によるミニプレゼンタイム。
「山科には地元愛の強い方が多く、地域活動もさかん」との山本さんの言葉通り、各団体の代表者の発表はどれも聞きごたえ十分! 地域の子どものための活動を行う団体のほか、アートによる障害者支援、地元の歴史、環境問題など、団体が携わる分野は幅広く、山科の多面的な魅力が伝わってきます。
でも、本番はここから。今度は団体の代表が各テーブルに1人ずつつき、参加者は気になる相手のもとへ行き交流します。
山科の歴史や伝承を地元の小学生らに伝える活動をする男性から、山科の古墳の話を聞いていた中国人留学生の女性は「そこは通学途中に何げなく見ていたところ!いわれを知り、山科により親しみが持てました」とうれしそう。同じ席にいた高齢者施設に勤める男性からも「仕事で利用者と昔の山科の話をすることが多いので、興味深い」との声がありました。
2時間半の会は、あっという間に終了。「新しい趣味の仲間に出会えた」「地元のことをもっと知りたくなった」と参加者はみな満足げです。中には「年齢も肩書もバラバラで、多彩な人たちが集まったのだから、みんなで1つのことに挑戦するのも面白いのでは?」という声も。今日生まれた交流のタネが、今後どんな花を咲かせるのか楽しみです!
2014年度中にあと5回行われます。次回は7月19日(土)午前10時~午後0時30分、山科区役所にて。参加費300円(茶菓代)。
山科区在住・在勤ではない人も、途中回からの参加や1回だけの参加もOK。問い合わせは、京都市山科区役所地域力推進室=TEL:075(592)3066=まで。