冬に活躍したダウンジャケット。洗濯表示が〝ドライクリーニングマーク〟になっていても、自宅で水洗いできるものもあるって知っていましたか? NPO法人日本洗濯ソムリエ協会の橋本英夫さんに、洗濯機を使ってすっきりと汚れを落とす方法を習いました。
NPO法人 日本洗濯ソムリエ協会
橋本英夫さん
自分で洗うと手間はかかりますが、衣類への愛着も増すと思います。洗剤の成分が生地の表面に残っていると黄ばみの原因になるので、きれいに拭き取るのはもちろん、洗剤を使いすぎないようにするのもポイントです
上記配合液を洗面器の中で混ぜ合わせます。ダウンジャケットを広げて置き、配合液を染み込ませたスポンジで、汚れている部分をこすり洗い。汚れやすい「首回り」「えり口」「袖口」「裾まわり」は丁寧に
別の洗面器に水を張り、ダウンジャケットを漬けて水をよく含ませます。洗濯機に移し入れ、洗い(弱)6~9分、ためすすぎ(弱)2回、脱水40秒。洗濯機の設定が変えられない場合は、もっとも丁寧な洗い方のコースを使いましょう(脱水は40秒まで)。脱水をし過ぎると、ダウンがへたってしまうので注意を ※柔軟剤は好みに応じて使用可
脱水後のダウンジャケットをハンガーにかけ、布団たたきなどを使って全体をよくたたきます。ダウンのかたよりがないか手で触って確認した後、風通しのよい場所で2~3日陰干しを。風通しのよい場所での室内干しや浴室乾燥機の使用もOK
人気の高いウールのコート。一般の家での洗濯はなかなか難しいとのことですが、手入れは簡単! ブラッシングが重要なのだそう。
「ウールのような天然素材には、使うブラシも天然素材の毛を使用したブラシをおすすめします」と橋本さん。化学繊維のブラシでは、摩擦で静電気が起き、ほこりを吸い寄せてしまうことに。
「コツは、ウールの生地の織り目〝タテ目〟に沿って、やさしくブラシをかけること。着用するごとにブラッシングをしておけば、ウールの毛羽立ちが整えられ、毛玉もできにくくなりますよ」