ホーム > > 特集:ファッション・雑貨 > 家でダウンジャケットを水洗い

ファーの洗い方もチェック! 家でダウンジャケットを水洗い

家でダウンジャケットを水洗い

冬に活躍したダウンジャケット。洗濯表示が〝ドライクリーニングマーク〟になっていても、自宅で水洗いできるものもあるって知っていましたか? NPO法人日本洗濯ソムリエ協会の橋本英夫さんに、洗濯機を使ってすっきりと汚れを落とす方法を習いました。

教えてくれたのは

NPO法人 日本洗濯ソムリエ協会
橋本英夫さん

自分で洗うと手間はかかりますが、衣類への愛着も増すと思います。洗剤の成分が生地の表面に残っていると黄ばみの原因になるので、きれいに拭き取るのはもちろん、洗剤を使いすぎないようにするのもポイントです

準備するもの

  • オキシドール 食器洗い用洗剤 
    食器洗い用スポンジ 布団たたき

Step1 事前確認

  • 乾かすのに外干しで2~3日かかることを見越し、天気の良い日に行います
  • 生地の素材を確認。ナイロンやポリエステルなら水洗いOK。ファーやファスナーの引き手など取り外し可能なパーツはすべて外しておきましょう ※カシミヤ、レーヨン、ポリウレタン、皮革、ウールはNG。部分使いでも取り外せなければ不可
  • 生地に穴があいていないかを確認
  • 仕上がりの見極めのために、全体の色合いや手触り、ダウンの詰まり具合などをチェック
  • 洗濯は1着ずつ

Step2 洗う

なでるようにやさしく

なでるようにやさしく
配合液
●軽い汚れ = オキシドール1:洗剤1:水1
●ヒドイ汚れ = オキシドール5:洗剤1:水5を配合
※小さじ1(5cc)を「1」とします。泡が立ちすぎると洗いづらいため、最小限の量を

上記配合液を洗面器の中で混ぜ合わせます。ダウンジャケットを広げて置き、配合液を染み込ませたスポンジで、汚れている部分をこすり洗い。汚れやすい「首回り」「えり口」「袖口」「裾まわり」は丁寧に

Step3 すすぐ

水がたまったら、ダウンジャケットをしっかりと沈めましょう

別の洗面器に水を張り、ダウンジャケットを漬けて水をよく含ませます。洗濯機に移し入れ、洗い(弱)6~9分、ためすすぎ(弱)2回、脱水40秒。洗濯機の設定が変えられない場合は、もっとも丁寧な洗い方のコースを使いましょう(脱水は40秒まで)。脱水をし過ぎると、ダウンがへたってしまうので注意を ※柔軟剤は好みに応じて使用可

水がたまったら、ダウンジャケットをしっかりと沈めましょう

Step4 干す

なでるようにやさしく

脱水後のダウンジャケットをハンガーにかけ、布団たたきなどを使って全体をよくたたきます。ダウンのかたよりがないか手で触って確認した後、風通しのよい場所で2~3日陰干しを。風通しのよい場所での室内干しや浴室乾燥機の使用もOK

しっかりとたたくことでダウンが立ち上がり、ふんわり

ファーの汚れはタオルでオフ
  • 30℃以下のぬるま湯2ℓに食器洗い用洗剤を1滴混ぜたものにタオルを浸して固く絞ります
  • ジャケットから取り外したファーを、毛流れにそって❶のタオルで軽く拭きます
  • 別のタオルをぬるま湯に浸して固く絞り、❷を同じように拭いて表面の洗剤をふき取ります。ヘアブラシで毛並みを整えて仕上げを。乾燥の際は、ダウンジャケットと同様に風通しの良い場所で陰干しを

人気の高いウールのコート。一般の家での洗濯はなかなか難しいとのことですが、手入れは簡単! ブラッシングが重要なのだそう。
「ウールのような天然素材には、使うブラシも天然素材の毛を使用したブラシをおすすめします」と橋本さん。化学繊維のブラシでは、摩擦で静電気が起き、ほこりを吸い寄せてしまうことに。
「コツは、ウールの生地の織り目〝タテ目〟に沿って、やさしくブラシをかけること。着用するごとにブラッシングをしておけば、ウールの毛羽立ちが整えられ、毛玉もできにくくなりますよ」

このページのトップへ