3月17日(月)に開園する「木津川運動公園」。山砂利採取跡地が整備され、公園に生まれ変わりました。切り崩した山の自然を、再生させようとする取り組みも始まっています。約11ヘクタールという、とにかく広い(!)この公園へ、記者が一足先に行ってきましたよ。
JR「長池」駅から東へ約5分歩いていくと見えてくる「木津川運動公園」。3つ並んだ大きな岩が南エントランスの目印です。植栽に囲まれた遊歩道をそのまま真っすぐ進むと大きな空間が!記者は思わず「広〜い」と声をあげてしまいました。
この周辺では、昭和40年代からコンクリートの材料になる山砂利が採取されるようになりました。公園の東側一帯では今も採取が続けられていますが、今回、公園に整備されたこの場所は、長年にわたって山砂利採取跡地をどのような公園にするか検討されてきたそう。
「社会情勢の変化や府民のニーズを踏まえた公園に整備することになったんです」とは京都府山城北土木事務所 公園担当の荒田真由美さん。
早速、荒田さんに案内してもらい、公園内を見学することに。中央にあるのが南北約130メートル、東西約100メートルの思いっきり走り回って遊べそうな「大芝生広場」。西側の「ちびっこ広場」には大小2基の「ザイルクライミング」と呼ばれる遊具が設置されており、大きい方は高さ11メートルとのこと! 見上げるだけでも迫力があり、子どもたちが楽しく遊ぶ姿が目に浮かびます。
そして、歩いていると目に入るのが背の低い樹木です。
「この木は、『森守(もりもり)クラブ城陽』という住民グループなどが地域で採取した種から苗木を育て、植樹を行ったものなんです」と荒田さん。
そのグループが自然を再生させる取り組みを集中的に行っている場所が、公園の東側にある「参画・再生の森」です。ここでは、10年間で1万5000本の植樹を目標にしているのだとか。それだけではなく、公園をぐるっと囲むように木を植える予定で、公園全体で里山風景の再生を目指しているのだそう。
「みんなで緑豊かな公園に育てていくことが目標です。その過程を見守っていただき、環境学習の拠点としても利用してもらえればうれしいですね。興味がある人は、植樹活動にも参加してみてください」と荒田さん。
植樹活動が進むにつれて緑が増えていく様子は、遊びに出かけるたびにいろんな表情を見せてくれそうですね。
開園時間は午前9時〜午後5時、木曜休(変更される場合も)。入園料無料。駐車場あり(無料)。問い合わせは、公益財団法人青少年野外活動総合センター=TEL:0774(66)6022=へ。