まだまだ寒い日が続きますが、春の訪れを感じさせる「ひな祭り」はもうすぐ。地元の各エリアでもさまざまなイベントが開催されます。華やかな着物をまとったおひなさまを見に、お出かけしませんか。
江戸時代末期に建てられ、登録有形文化財として登録されている「神足ふれあい町家」。地元の人からの寄贈などで集められた、明治初期から大正、昭和までの多彩なひな飾りが展示されます。
日本の伝統文化や町家への理解を深めてもらいたいと、7年前から始まったこのイベント。中でも毎年好評なのは、ちりめんで作られた人形やまりなどの飾りをひもに付け、天井からさげる「つりびな」だそう。
美しく装ったおひなさまが、風情あふれる空間にずらりと並び、きらびやかな世界が広がります。
〈期間〉2月22日(土)~3月2日(日)午前9時~午後6時(閉館)、無料
長岡京市神足2丁目13-10(JR「長岡京」駅西口から旧西国街道沿いに徒歩5分)、TEL:075(951)5175
松尾大社では、毎年この時期に親子でも参加できる祭事を開催しています。3月2日(日)に行われるのが「ひな形流し」。子どもたちはまず、おひなさまが印刷された短冊に願いを書き込みます。拝殿での神事の後、松風苑の曲水の庭の川にその短冊を浮かべ、流します。紙にけがれを移し、川に流すことでけがれをはらうという意味があるよう。雅楽の演奏もあり、優雅な雰囲気が漂います。
社務所の2階ではペーパークラフト教室を開催。親子一緒に、ひな人形作りを体験できます。
〈日時〉3月2日(日)午前10時~、無料
西京区嵐山宮町3(阪急「松尾大社」駅から徒歩3分)、
TEL:075(871)5016
2009年から始まり、今年で5年目となるのが、向日市界わいが会場となる「西国街道ひな人形めぐり」。旧家の屋敷構えを今に伝える中小路家住宅から、西国街道沿いを北上して、旧跡・富永屋、向日市中央商店街、向日市文化資料館まで、今年は計30カ所で、多彩な顔ぶれのおひなさまが展示されます。
各所で、江戸時代から大正、昭和、平成までのひな人形が飾られるほか、ちぎり絵や木目込み人形など、地域の人が作った「変わりびな」もあり。各会場の軒先にある桃色ののぼりを目印に、時代ごとに表情が異なるひな人形巡りを楽しんで。
〈期間〉2月27日(木)~3月3日(月)午前10時~午後3時(閉館)
〈展示場所〉中小路家住宅、有限会社吉川工務店、塩﨑家、富永屋、向日市文化資料館など全30カ所
※無料(富永屋は有料100円、中小路家住宅は500円・お茶付き)
〈問い合わせ〉イベント代表 吉川工務店・吉川さん=TEL:090(8653)4147