12月21日(土)、上京区にある元京都市立待賢(たいけん)小学校の校庭に、地域の人の思いがこもったキャンドルがともります。今、本番に向けてキャンドル作りの真っ最中。目標数は5000個です!
青や紫など、高さを3分の1ほどにカットしたペットボトルがマジックで着色されていきます。
これは元待賢小学校でのキャンドル制作の様子。「待賢まちづくり委員会」と「同志社大学新川ゼミ」が主催して同小学校の運動場で行う「待賢エコキャンドルナイト2013」(上京区民まちづくり支援事業)のためのものです。イベント時は、このペットボトルで作ったケースに小さなキャンドルを入れ、火をともす仕組み。これを5000個作ろうと、週に1、2度集まって制作しているのだとか。
会場では、地域の親子もカラフルなキャンドル作りに励んでいました。こちらも一部、イベントで飾られ、彩りを添えるのだそう。
「誰でも自由に参加できるまちづくりを」との思いで「待賢まちづくり委員会」が発足したのは3年前のこと。
「学生たちが私たちの活動に参加して2年になります。委員会のメンバーとは世代が全然違い、最初はどうなることかと思いましたが(笑)、徐々に打ち解けてきました。彼らは一生懸命アイデアを出してくれますから、周囲の大人たちも前向きになって、何かやろうという雰囲気になっています」と、振り返るのは同委員会の会長・左近允則さん。この「待賢エコキャンドルナイト2013」も、冬に地域行事がないため何かできないかと考えていたときに学生たちから出たアイデア。
でも新川ゼミの荻原麻耶子さんは「5000個もキャンドルを作れるだろうか」と心配だったそうですが…。
「始めはそう思っていたんですが、みなさんの協力のおかげでうまくいきそうです。ペットボトルは地域の小学校が協力してくれたりして、すぐに集まったんですよ。今日のようなキャンドル作りに参加できなくても、ペットボトルを1つ提供するだけで、まちづくりに参加できるのが、この取り組みのいいところだと思います」
キャンドルナイト当日は、同学区の住民数にあたる3913個で待賢小学校の校章の形を並べる予定。その大きさは15m×15m。残りのキャンドルで、クリスマスツリーなども形作ります。
まちづくり委員会、学生、そして地域住民。たくさんの人が協力してともるあかり。冬の夜、キャンドルが並んだ運動場には、あたたかい“人の和”も感じられそうですね。見学は自由。揺らめくあかりを見に出かけてみませんか。