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伏見区醍醐で高齢者喫茶サロンが盛り上がっています

気軽に立ち寄って、コーヒーを飲みながらおしゃべり─。高齢者が集える居場所づくりが、伏見区醍醐で広がっています。喫茶型のサロンに地域の高齢者が出向き、交流を楽しんでいますよ。

“日常”が共通の話題

醍醐地域の高齢者喫茶サロンは、京都市の高齢者見守り活動促進事業に協力するかたちで各学区の社会福祉協議会が主催し、全てボランティアで運営されています。

このような喫茶型サロンが醍醐・春日野学区で初めて誕生したのが約2年前。今年6月、小栗栖宮山学区に3カ所目となる「茶房 ありがとう」がオープンしました。府営小栗栖西団地の集会所を利用して、毎月最終木曜日の午前9時30分~正午に開かれています(ミニモーニングセット250円、コーヒー150円など)。

「茶房 ありがとう」では、スタッフの手作り料理がおいしいとモーニングセットが人気

8月の「茶房 ありがとう」には、約20人が参加。「ここに来ると日常のことを気さくに話せるので、毎月楽しみにしています」「初めてですが、温かい雰囲気で居心地がよいですね」と話す参加者。60歳以上の人であれば誰でも利用OK。好きな時間に来たり帰ったりできる気軽なスタイルが受け入れられているよう。

小栗栖宮山学区社会福祉協議会会長の岩井義男さんは「醍醐は高齢者の独居率が高い地域。よそ行きの服を着て出掛ける場所があることで、気持ちも明るくなってもらえたらうれしいですね。地域の一人一人をつなぐ拠点になれば」と話します。

悩みもさりげなくー

「9月10日にオープンする、4カ所目のサロンがあるんですよ」と聞いた記者。それが池田東学区の「ほっこり茶(さ)ロン」です。
取材に訪れた開所日は、開所式典も行われ、主催者や来賓のほか約20人の高齢者が喫茶を楽しんでいました(軽食セット200円、コーヒー150円など)。

「ほっこり茶ロン」は、高齢者をはじめ年代に関係なく誰でも参加OK。気軽に参加を

(左から)小栗栖宮山学区社会福祉協議会・会長の岩井義男さん、池田東学区社会福祉協議会・会長の吉竹和江さん、春日野学区社会福祉協議会・会長の林信子さん、池田東学区自治町内会連合会・会長の奈良磐雄さん

「若い人も、親世代のおじいちゃんやおばあちゃんを誘って、ぜひここに来てもらいたいですね。高齢者の悩みをさりげなく聞ける場にして、地域を明るく盛り上げていきたいです」と池田東社会福祉協議会会長の吉竹和江さん。

池田東小学校の一室で行われる「ほっこり茶ロン」は、隔月の開催予定。次回は、11月12日(火)午前10時~午後3時。休み時間に子どもがサロンを訪れるようにするなど、小学校との連携も考えているそう。高齢者が同世代の人と気軽に交流できる場所として、身近な人に勧めてみるのもいいのでは?

高齢者喫茶サロンの取り組みに関する問い合わせは、京都市伏見区社会福祉協議会醍醐分室=TEL:075-575-2070=へ。

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