手作りのぬくもりを感じる品に出合える「手づくり市」。自分好みの商品を探したり、作り手に詳しい話を聞いたり…。のんびり眺めているだけでもなんだか心弾みますね。お寺や神社の境内で行われている昔からの市だけではなく、新たに誕生している市もあるんです。ここ数年に誕生した「手作り市」を紹介します。
岡崎地域の活性化を目的に、2012年9月に始まった「平安楽市」。平安神宮の向かい、緑豊かな岡崎公園に、最大で180店が並ぶ手作り市です。
「出店できるのは、雑貨や食べ物といった手作りの品が基本ですが、平安〝楽〟市なので楽しんでもらえるように、音楽などのパフォーマンスブース、ワークショップといった手仕事ブースも設けています」と同市運営事務局の工藤健太郎さん。
開催は毎月第2土曜日。平安神宮や美術館がある、静かなたたずまいの岡崎エリアを散策しながら、ゆっくりショッピングをどうぞ。
「京町家ギャラリーbe京都」で今年3月から行われている「be京都アンテナショップ」は、〝屋内型〟の手作り市。「天候に左右されない市を」という作家の要望を受けてスタートしました。
毎月第2土曜・日曜・月曜の3日間開催していて、1日20店ほどが出店。アクセサリーや布小物のほか、京野菜をトッピングしたカレーのお店も人気なのだとか。
リピーター客が徐々に増えてきたというこの市。出店者は、3カ月間連続参加が原則です。「また買いたいと思ってくれたり、購入した商品のお直しもあるかもしれませんからね」と同ギャラリーの岡元麻有さん。
毎月第2日曜の午前11時~午後5時に開催されている「あまなつござれ市」。こちらの開催場所は浄土寺にあるシェア町家「甘夏ハウス」の一階、林葉月さんが運営する多目的スペースです。
「個人のもの作りを支援したい」「作り手の顔が見えるように」との思いから2012年7月に始まったこの市。天然酵母パン、焼き菓子、布カバン、アクセサリー、ハンコ、石けんなど、毎回異なる店が出店しています。
「みなさん楽しんで、誠実にもの作りをしている方ばかり。出店者も、来場者も、お子さん連れの方が多く、自然発生的な育児サークルのような雰囲気になることもあり、いつも和気あいあいとしています」(林さん)