ファッション界で今年流行のブルー(青)は、秋も健在。さまざまなアイテムに取り入れられています。街では、ブルーのセーターにブルーのパンツを合わせるなんて、高度なコーディネートをしている“おしゃれさん”も見かけますね。そこで、カラーとファッションのプロに、ブルーの上手な取り入れ方を聞きました。2面では、デパートで聞いた“旬のコーディネート”を紹介しています。
「日本人が好きな色ナンバーワンが、実はブルーなんです。ジャパンブルーなど、いろいろなところに取り入れられているでしょ。デニムや藍染めも好きですよね」とは、カラーコンサルタントの能口(のぐち)祥子さん。
ブルーというと、涼しげで爽やかなイメージですが─。
「色の世界でいうと、赤やオレンジなど暖色に対して、寒色といわれます。だから、寒い時期には、あまり取り入れられません。でも、秋冬でもブルーを着るのが、今年なんです! ファッションのベースにする色を、いつもの黒やブラウンからブルーに替えて、今年らしいおしゃれを楽しんで」
とはいえ、一見寒々しい雰囲気になるのでは?
「合わせる色や取り入れ方、何をブルーにするのかで、ずいぶん印象が変わるんですよ。
たとえば、ブルーのセーターにグレーのパンツを合わせるとやさしい雰囲気に。ワインレッドやエンジなど深みのある色を合わせれば、気品ある女性が演出できます。
また、ブルーといっても、水色のような淡いブルー、紫がかったブルー、鮮やかなロイヤルブルーなどいろんな“ブルー”があります。これからの季節には、淡い色より濃いめの色を選びましょう。パッと目をひくような発色のいい青は今年っぽいですよ」
自分に似合う色は、「鏡の前でいろいろ当ててみて、顔色がキレイに見えるものを選ぶといい」のだとか。
ただ、ブルーは苦手という人には、「無理に探して買わなくても、バッグやスカーフなど小物で取り入れてみて」と能口さん。
今年だからこそ、“自分のブルー”を探してみるのも、楽しいですね。