朝日を浴びながら、持ち寄った朝ごはんを囲んでおしゃべりしたり、体操したり。そんな朝のひとときを過ごせる「中京朝蜂(あさっぱち)カフェ」が、中京区役所の屋上庭園で開催されています。みなさん、どんなふうに“朝活”を楽しんでいるのでしょうか。
まだ人通りも少ない午前7時─。
中京区役所で記者を迎えてくれたのは、「中京朝蜂カフェ」の主催者・松重伸明さんと、「京・みつばちの会」の事務局長・西村勇さん。案内された屋上庭園には、緑の芝生が敷き詰められ、周囲をぐるりと見渡すと、緑の山並みや市街の光景が広がります。
屋上庭園は、街の緑化を目的に2005年に整備。花壇やプランターには、野菜やハーブといった多様な植物が栽培されています。
「園内には、日本ミツバチの巣箱も設置してるんですよ」。そう話す西村さんは、植物の管理やミツバチの飼育をボランティアで行っています。
松重さんによると「この屋上庭園をもっと活用しないと『もったいない!』と思ったのが発案のきっかけでした」
松重さんは、街づくりに関わる活動がしたいと「中京区 まちづくり仕掛け人養成講座」を受講。「話題になっていた“朝活”の場として、屋上庭園を開放することを提案したんです」
そして昨年8月、中京区役所の支援や西村さんらの協力のもと「中京朝蜂カフェ」をスタート。毎週木曜日の午前7時から8時まで実施しています。
西村さんは芝生にシートを広げ、松重さんは園内のハーブを摘んで「今日はレモンバームのお茶にしましょう」とニッコリ。
訪れた参加者も持参の料理を次々に並べて、まるでピクニックのよう。自然に会話も盛り上がり、仕事、家族、趣味など、さまざまな話題が飛び交います。食後には野菜の苗の植え付けを手伝ったり、ミツバチを観察する参加者も。
「ここでの朝ごはんは、一段とおいしく感じます」「出勤前に立ち寄ると、新鮮な気持ちで1日のスタートが切れるんです」とみなさん。
「若い世代も気軽に参加してもらい、世代を超えた出会いや交流が生まれる場になれば。植物やミツバチとの触れ合いを通して、農業や自然へと関心がつながり、街づくりを考えるきっかけにしてもらえればうれしいです」(松重さん)
参加無料。中京区民以外の参加も可能。朝ごはんは、なるべく各自で持参を。荒天中止。参加希望者は、事前に松重さんにメールまたはフェイスブックで連絡を。
メールはmatsushige.nobuaki@gmail.com
フェイスブックはhttp://www.facebook.com/pages/中京朝蜂カフェ/109556329192417