「スタミナとは、持久力。持久力の有無を決めるものの一つが、全身持久力といって酸素をたくさん体内に取り込める心肺機能であるかないかということです」と柳田さん。つまり、酸素をたくさん取り込めない体だと、疲れやすくなるのだそうです。
というのも、体内に酸素が取り込まれることで脂肪や炭水化物が燃え、エネルギーに変わるから。「スタミナ切れは、体内の脂肪や炭水化物をエネルギーに変えられなくなったときに起こるんです」。そこで重要なのが、こまめな有酸素運動で酸素を多く取り込むことだそうです。
「1日10~15分歩く時間をつくるとか、駅ではエスカレーターよりも階段を使うとか、そんなことでいいんです」
そしてもう一つのカギは食事。
「脂肪と炭水化物は酸素で燃え、それぞれ脂肪酸、ブドウ糖といったエネルギー源に変えられます。ブドウ糖は体内に貯蔵されるとグリコーゲンと呼ばれますが、グリコーゲンは貯蔵できる量が少ないうえ、なくなると素早い動きができなくなり、脳の働きまで弱ってしまいます」
つまり、スタミナ不足にならないためには、グリコーゲン不足を防ぐことが重要。
「そのための方法は二つです。一つは、グリコーゲンの貯蔵場所になる筋肉を増やすこと。でも、もっと簡単なのは、米やパンといった炭水化物をきちんととることです。特に、血糖値が低下している朝にとることは大事です」