家を建てる、リフォームをする。大きなお金が動くこんなときに活用できる、補助金や助成金の制度があることを知っていますか? 私たちが住むエリアの行政が行っています。「そろそろ」「いつかは…」と思っている人にはうれしいサポートですね。
木をふんだんに使った家をと考えているなら京都府の「京都府産木材を使用した建築工事に対する助成事業」をチェック。京都府産の木材を用いて新築(5㎥以上)または増改築(1㎥以上)をした場合、1㎥あたり1万円が緑の工務店(下記注)などに交付されます(上限額40万円)。平成18年にスタートし、現在までに931戸で利用されているそう。
「地元の木を使うことは、木材を輸送する際に排出されるCO2の削減につながります」とは、京都府農林水産部林務課林産振興担当の菊池謙作さん。国内で一般的に使われている木材(8割が輸入材)と比較すると、地元の木材の場合のCO2排出量は1/10以下という報告もされているのだとか。温暖化防止に一役買えるわけですね。
交付金額上限額40万円 ※京都府産木材認証制度で認証される木材を使用して新築(5㎥以上使用)または増改築(1㎥以上使用)をした場合に1㎥あたり1万円を交付
交付対象建築物(新築・増改築)住宅、店舗、事務所、児童福祉施設など
交付対象者緑の工務店(府内で254社が登録)、建築関係事業者(条件あり)
交付要件①京都府内で建築(新築・増改築)された建築物であること②国、地方公共団体その他公的機関が所有する建築物でないこと③認証木材使用に関わる他の補助金を受ける建築物でないこと④仮設の建築物でないこと⑤工事期間中、認証木材の普及啓発に協力すること⑥京都府地球温暖化防止活動推進センターが発行する「京都府産木材証明書及びウッドマイレージCO2計算書」の写しを提出すること
問い合わせ京都府林務課林産振興担当=TEL:075(414)5011
注:緑の工務店=京都の木で家を建てたいという要望に応えてくれる建築ネットワーク
“京町家”と聞くと、伝統的な住まいというイメージを持ちますが、「現代的な家でも大丈夫です。平成の京町家とは、一言でいうと“京都型のエコ住宅”のことなんですよ」と京都市都市計画局住宅室住宅政策課の宮川和久さん。
タイプは2種類。現在普及している一般的な工法に伝統的な京町家の知恵を取り入れたもので、注文住宅や分譲住宅を想定した「一般型」。そして、伝統的な京町家の意匠や構造を継承したもので、既存の京町家の建て替えなどを想定した「伝統型」。いずれも、「京都市平成の京町家認定基準」に適合することが条件となります。
「認定基準にはさまざまなものがありますが、例えば『縁側などを設ける』『地域の木材を利用する』『深い軒を持つ大屋根を設ける』などがあります。風や太陽といった自然の恵みを利用してエネルギーの使用を抑えたり、ご近所さんとコミュニケーションが取れる家というのも特長です」(宮川さん)
補助金は、一般型の場合は1戸につき10万円(国などの建設補助との併用可)、伝統型は1戸につき200万円。
「平成の京町家」の認定に対する補助
補助の対象「平成の京町家」の認定を受けた建築主または分譲事業者
補助金額10万円/戸
問い合わせ京都市都市計画局住宅室住宅政策課=TEL:075(222)3666
※伝統型の補助に関しては確認を