そろそろ春休み。暖かくなったから外で遊びたいですよね。以前読者から「最近、公園でのボール遊びが禁止され、遊具も減る傾向で困っています」とのお便りが。それなら、自分たちで楽しく遊べる道具を作ってしまいましょう!
輪ゴム、割り箸、紙コップ…。家にあるものばかりで、こんなに面白いものができるんだ! まるで手品のように次々と外遊び道具を生み出してくれたのは、城陽市でフリーのプレイワーカーとして活動する、「こたやん」こと小谷尚江さん。
「トイレットペーパーやラップの芯1つでも、望遠鏡みたいにのぞいて『ほら! 小人さんがいるで』というと、『どこどこ!?』と盛り上がってくれる。子どもはイメージで遊ぶのが大好きなんですよね」と話します。
「簡単なものでも子どもたちは十分喜びます。大切なのは、それを作った後、一緒に遊んでたくさんコミュニケーションすること」。そんなコミュニケーションに役立つ道具の作り方を教わりました。
「“休日に子どもと遊びたいけれど、何をしていいかわからない”というお父さんにもおすすめ」
紙コップ2つの底辺を合わせ、ビニールテープ(ガムテープ)で止める。
重り(小石や乾電池)を両側の口に固定する
物を転がすことができるようになった2 ~ 3歳くらいの子に。少し傾斜のある斜面から転がせば、ウネウネした動きをします。外に絵を描いても楽しいですね
割り箸を1膳用意。細い方の端を少し割り、洗濯バサミの針金部分を挟んでセロハンテープで固定する。太い方の先端には写真のように輪ゴムを固定する。輪ゴムに小さく折りたたんだ紙などを引っかけて洗濯バサミで挟み、離して紙を飛ばす
男の子に一番人気のおもちゃ。応用としては、的を作って当てたり、少し離れたところに円を書いて、そこを狙って打つというのも楽しいですよ
紙コップ(牛乳パックの下半分でも可)の外側に色を塗ったり、折り紙やシールでデコレーションし、端を玉結びにした毛糸をテープで止める
女の子はカバンが大好き。男の子にはない執着を見せます(笑)。これを持ってお母さんと一緒にタンポポやレンゲを摘んで帰って、挿しておくのもいいですよね
ビニール袋を切り開いて正方形に切る。ビニール袋の1辺より短めに切った、同じ長さの4本のたこ糸を用意。ビニール袋の四隅にセロハンテープで止め、もう一端を洗濯バサミでまとめる
くしゃっと丸めて上に放り投げると、ふわふわと降りてきます。六角形や八角形にすればさらに確実に広がるし、大きなビニールで作って高いところから落とすとよりダイナミックに
牛乳パックを3×10cmくらいに切ったものを3本用意。それぞれ片方の端の中央に1cmほどの切り込みを入れ、3本をかみ合わせ、間を120度ずつ開けてホチキスで固定する。もう片側には重みを持たせるためにビニールテープ(ガムテープ)を張る。1本ずつ同方向に指でしごいて軽く湾曲させる
木やプラスチックで作るのはたいへんだけれど、これなら、牛乳パックを使って簡単にできます。大きさを変えても楽しいですよ
B5くらいの大きさのビニール袋に、折り紙で目とウロコ、しっぽを貼り付ける。
袋の口の上部に穴を開けてたこ糸をつける
走るのが大好きな2~3歳児に。「見て見て!」とボロボロになるまで遊んでくれますよ