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「食のこと、地元の農産物のこと、もっと知ってほしい」
宇治市食育ネットワーク、活動中

ここ数年、各地で食育の取り組みが実施されていますね。宇治市でも食育推進計画が進行中ですが、その一環で作られたのが、「宇治市食育ネットワーク」です。これまでの活動と、近々行われる催しについて聞いてきました。

昼前ということもあり、お寿司などはあっという間に売り切れたとか。
「宇治市茶生産組合」による抹茶の接待も

100人以上の子どもたちに人気だった「こんぺいとう」の紙のお弁当作り。「見せ合いっこして、楽しそうでしたよ」(高田さん)

ネットワークに参加するのは、以前から地元で活躍している食関連の17団体。お茶や野菜、米の生産団体もあれば、加工・流通に関わる団体、食生活の改善に取り組む市民団体などもあります。

「みなさんそれぞれに活動しておられますが、ネットワーク全体でも催しなどをどんどん実施できればと思っています」とは、ネットワークの取りまとめを担当する、宇治市保健推進課の高田智恵子さん。各団体が力を合わせれば、より強力なパワーが生まれるということですね。

昨年10月に行われた「宇治橋通り にぎわいフェスタ」には、ネットワークのメンバーも「食育フェスタ うじ」としてブースを設置。

ネットワークに参加する団体がそれぞれ持ち回りで出店をし、野菜や農産物加工品などの販売のほか、宇治茶の試飲などで、訪れる人々に食の大切さをアピールしました。

子どもたちに人気だったのは、「うじ食育ボランティアこんぺいとう」による「食育体験コーナー」で、紙で作ったおかずやご飯を組み合わせてお弁当を作るというもの。「赤・緑・黄色を彩り良く詰めれば、栄養面のバランスが良くなる、というふうに、子どもにも理解しやすく考えられた内容でした」(同課・栄養士の下岡久美子さん)

3月25日(日)講演会で農産物加工品などの販売も

写真は「宇治産聖護院かぶらの甘酢和え」。このほか「カリフラワーの変わりきんぴら」「サツマイモと大根のさっぱり和え」など旬に応じたメニューが登場

宇治と言えば、全国に誇る「宇治茶」がありますよね。野菜や果物も、地元の名産品があるのでしょうか。

「さまざまな野菜が作られているのですが、やはりお茶に比べると量が少ないのが実情です。だから、地元でどんな野菜が作られているのか、ご存じない方も多くて」と高田さん。

そんな宇治産の野菜についてもっと知ってもらおうと行われているのが、「宇治地農家さん 直産野菜フェア」。宇治市野菜生産組合が旬の地野菜を提供し、食堂を運営する典座(てんぞ)がレシピを考案、市役所食堂のメニューとして出すというものです。

数カ月に1度、食育の日である19日周辺の2日間実施され、レシピもホームページで公開されています。食堂には一般市民も食べに行けるそうですよ。

また、3月25日(日)午後1時~4時には、宇治市産業会館多目的ホールで、「宇治市の食育活動を語る講演会」が行われます。京都文教短期大学名誉教授の玉川和子さんによる「ためになる食講座」や、食育活動の事例報告のほか、農産物加工品などの販売も。

「JA京都やましろ女性部ホープフル」も、みそやジャムなどを販売します。「宇治産の大豆や黒豆、米こうじを使った手づくりのみそで、甘味や味の深みがあって、とてもおいしいんですよ」とは、下岡さん。

「小学校などで野菜作り体験の指導に協力している団体もあります。またネットワークのメンバーである京都府南部市場(京都総合食品センター)に見学に行ったり、情報交換会で横のつながりも構築されてきています」(高田さん)

メンバーである京都文教短期大学が今年から食育クラブを立ち上げるなど、新たな動きも生まれているのだそう。これからさまざまな催しなどが増えそうで、楽しみですね。

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